ガス事業などを全国展開する会社が買収を持ちかけていた千葉県市原市のガス販売会社から顧客情報を不正に取得したとして、エリアマネージャーら3人が逮捕されました。
不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたのは、ガス事業などを全国展開する「TOKAI」の北関東エリアマネージャー・船津好彦容疑者(59)、市原支店長の重江健太容疑者(37)、東金営業所所長の鈴木健容疑者(55)の3人です。
船津容疑者らはおととし9月、TOKAIが買収を持ちかけていた市原市内のガス販売会社から、顧客情報およそ650人分を不正に利益を得る目的で取得した疑いがもたれています。
警察によりますと、船津容疑者の指示で重江容疑者と鈴木容疑者がガス販売会社の事務所を訪れ、「社長から許可をもらっている」とうそを言って、会社のパソコンを操作し、顧客管理システムから顧客データを複製したということです。
買収交渉は合意に至らず、去年1月、TOKAIに契約を切り替える顧客が相次いだことを受け、ガス販売会社が警察に相談し、事件が発覚したということです。
警察は事件の詳しいいきさつを調べています。