“会食のお土産”に10万円の商品券 「印象・時期ともに最悪」石破政権に激震 新年度予算案に“新たなハードル”も【サンデーモーニング】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-03-16 16:56

3月13日(木)石破総理自らのお金をめぐる問題が明るみに出ました。与野党双方から厳しい声が上がっています。

【写真で見る】佐々木投手のサイン入りドジャース帽を被った石破総理…表情は冴えず?

石破総理「私は総裁になる前から『じつにケチだね』と…」

14日(金)、MLBドジャースの佐々木朗希投手らの表敬訪問を受けた石破総理。しかし、心なしか表情は冴えませんでした。

というのも、その前夜には…

石破茂 総理大臣
「夜分にすみません、私からでよいですか」

深夜に突然行った記者会見。

石破茂 総理大臣
「政治資金規正法上、なんら問題はない」

自民党の一期生議員15人と会食するのに合わせて、10万円相当の商品券を配っていたことが明らかになったのです。

政治資金規正法では、「政治活動」に関して個人が政治家に寄付することを禁止しています。石破総理は、今回の商品券は会食の「お土産」で、「政治活動」に関する寄付ではないと主張しましたが、翌日の国会でも釈明に追われます。

石破総理「『人付き合いが悪い』というのが私の定評になっていた」

日本維新の会 柳ヶ瀬裕文 議員(14日)
「この会に参加した1人の方は『様々な政策の話をしました』と。これまさに政治活動じゃないですか」

石破茂 総理大臣
「教訓等々を若い方々に共有する。そういうことを話すのは、政治上の主義や施策を推進したりする政治活動とは全く異なる」

ではなぜ、お土産として10万円の商品券を渡したのかを問われると…

石破茂 総理大臣
「私は総裁になる前から『じつにケチだね』と。『人付き合いが悪い』というのが私の定評になっていた。総裁にならせていただいて、本当に厳しい選挙もあった。『本当にすまなかった、ありがとう』という思い以外の何ものでもありません」

自民党が厳しい戦いを強いられた前回の選挙で、議員を支えた家族などへのねぎらいの気持ちを込め、商品券を自費で用意したという石破総理。

それにしても、「お土産」に1人10万円は多すぎないのでしょうか。

立憲民主党 岸真紀子 議員(14日)
「自民党という組織は、『お土産』という概念に10万円という高額なお金が飛び交う世界なのか」

石破茂 総理大臣
「私も若い頃もらったことがありますが、それは右から左にいろんなものに消えていきました」

日本維新の会 柳ヶ瀬裕文 議員(14日)
「総理の中で『お土産』はいくらまで『お土産』なんですか」

石破茂 総理大臣
「マックスで10万。これが今批判を受けているわけで、『世間の感覚と違うよね』ということは痛切に反省をしている」

審議が大詰めの“政治とカネ”の改革にも水を差す事態に

世間の感覚とのズレを認めた石破総理に、与野党からは厳しい批判がありました。

公明党 斉藤鉄夫 代表(14日)
「報道を聞いたとき耳を疑いました。国民から納得、理解を得られないような行為は厳に慎むべき」

立憲民主党 野田佳彦 代表(14日)
「クリーンな政治家だと思っていた石破総理ですら、こういうことを日常的にやっていたとするなら、これぞ自民党なんだと」

自民党幹部からも「政治と金を批判してきた石破さんなのに」「印象・時期ともに最悪だ」との声も。

審議が大詰めを迎えている“政治とカネ”の改革にも水を差す事態となっているのです。

自民党 小泉進次郎 議員(14日)
「企業・団体献金の禁止についてどうするか。みんなで止めましょうよって言いますけど、収入の道は各党違うのだから、我々は公開を高めましょうよと」

3月末までに結論を出すことが決まっている「企業・団体献金」への対応について、「禁止」となることを避けたい自民党に対し、国民民主を除く主要な野党5会派は「禁止」で足並みを揃える方針を確認しました。

自民党としては、唯一「禁止」に慎重な国民民主を引き込みたいところですが、石破総理の商品券問題を受け、玉木代表はこう語っています。

国民民主党 玉木雄一郎 代表(14日)
「石破総理が何らかの形で責任を取らないと、予算も法律も前に進まない可能性が高い」

新年度予算案にもにわかに新たなハードルが…

さらに、ようやく成立のめどをつけたはずの新年度予算案にも、にわかに新たなハードルが。

石破茂 総理大臣(13日)
「予算が衆院を通過した後に再度修正することになった経緯については、大変申し訳ないことではありますが…」

高額療養費の問題で予算が再修正されたため、衆院での再議決が必要になったのです。

当初は予算案に賛成した維新も、今回の問題を受けて次のように反応しています。

日本維新の会 前原誠司 共同代表(14日)
「(予算案への)賛否と結びつけるかどうかも含め、しっかりとまた党内で話し合いをしたい」

少数与党の石破政権は、年度末が迫るなか、さらに厳しい局面が続きます。

記事全文を読む
  1. 死者は53人に アメリカ軍がイエメン武装組織フーシ派を空爆 米軍空母狙った報復攻撃も
  2. アメリカ・エネルギー省が韓国を核不拡散の観点で注意が必要な「センシティブ国」に指定 ロイター通信が報じる
  3. トランプ氏とプーチン氏が電話会談へ ルビオ国防長官「ロシアとウクライナの双方が譲歩をしなければならない」戦闘終結への交渉に認識示す
  4. バイオリニストの女性(28)が道路に倒れていたところを乗用車にひかれ死亡 千葉・印西市
  5. 春の嵐、青森県内を直撃 記録的大雨と高波、彼岸入りでも墓参りも困難に
  6. 急速な低気圧発達で北海道は大荒れ 大雪と猛吹雪で交通網が混乱 道内全体で計248校が臨時休校
  7. アニメ「ハイキュー!!」×「東武動物公園」コラボイベントが5月17日より開催決定!日向たちが動物とふれあう描き下ろしビジュアルも公開
  8. 東証スタンダード上場企業の元執行役員に執行猶予付き有罪判決「証券市場に対する信頼を大きく損ねる犯行」 インサイダー取引の罪
  9. 「一緒に遊ぼ!」と言ってるいる?子犬がブルドッグのぬいぐるみに全力で体当たり!【アメリカ・動画】
  10. 宇宙飛行士・野口聡一も注目!探求心を刺激する体感型特別展『チ。―地球の運動について― 地球(いわ)が動く』開催
  1. 【速報】違法な路上営業を繰り返す 東京・新橋の居酒屋「英勇屋三丁目店」に21日間の営業停止処分へ 道交法違反の疑いで60回以上の指導や警告
  2. 親中国路線のブチッチ政権に不満の声 セルビアで10万人参加の反政府デモ きっかけは中国政府が改修工事した駅の屋根の崩落事故
  3. ねこ用の『バブーシュカ』をつけてみたら…あまりにも『似合いすぎた光景』が331万表示の反響「可愛すぎてひっくり返るかと」「破壊力抜群」
  4. 不発弾が爆発し16人死亡、18人けが シリア北西部 建物倒壊し女性や子どもも被害に
  5. 【速報】石破総理“歴代首相について全ては知らない” 商品券配布問題
  6. 【ニャンちゅう】 声優・津久井教生さん 花粉症で「怖いのは、呼吸と痰」「呼吸器に頼っているので かなりきつい状態」「自発呼吸が弱くなってきているので、早めに吸引のアピール」 【ALS闘病】
  7. 結婚式前日、愛犬と『式の予行練習』をした結果…新郎新婦も吹き出した『可愛すぎる光景』が174万再生「リハーサルばっちりw」「素敵な家族」
  8. 浴室の窓から『女性の裸』盗撮 市立小学校職員(48)逮捕 職員は「シャワーの音が聞こえたので…」
  9. アメリカ軍によるイエメン空爆で死傷者130人超 フーシ派の商船攻撃に報復
  10. 【速報】石破総理「更なる調査に取り組みたい」 政府が下水道管「全国特別重点調査」に99億円 埼玉・八潮市の陥没事故受けて
  11. AKB48佐藤綺星らが最新トレンド"ピックルボール"を体験!「青春した感じ」テニス経験メンバーが超絶プレー連発
  12. セルビアで10万人以上参加の反政府デモ 政府の腐敗に抗議