不登校経験者ら…卒業式をもう一度 中川翔子さんから卒業証書受け取る 主催者「過去は変えられなくても 過去の捉え方は変えられる」【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-03-25 15:00

卒業シーズン真っ只中、楽しかった学校生活を振り返る人もいるかとは思いますが、不登校などを理由に卒業式を迎えられなかった人たちもいます。そんな人たちのために行われたのが“卒業式の上書き”。どのようなものなのでしょうか。

【写真でみる】中川翔子さん「死ぬんじゃねーぞ!」

不登校経験者も…卒業式をもう一度

23日、都内で行われた“卒業式”。卒業証書を受け取ったのは12歳~60歳の“生徒たち”です。

「卒業式をもう一度」。不登校などを理由に卒業式を迎えられなかった人たちなどが集まり、卒業式を上書きするプロジェクトです。自らも不登校を経験した、タレントの中川翔子さんらが発起人となりました。

中川翔子さん
「学校生活や環境にもやもやしたことがある人、自分自身の心と向き合って悩んできた方が、何か新しい発見をしたり、新しい思い出をつくることができたら素敵だなと思ったことがきっかけでした」

この日は全国から29人が集まりました。一人一人の思いは様々です。

10代
「私は小学生のときにいじめを理由に転校し、その後不登校になりました。育て支えてくれた方々に続ける人になる決意を胸に、卒業証書をいただきます」

30代
「不登校の自分を見放さなかった母には感謝の気持ちでいっぱいです」

不登校の児童・生徒は全国で約34万人。毎年増え続けています。

24歳のさゆりさん。小学5年生の時に、いじめられている友人をかばったことがきっかけで、自身もいじめに遭いました。

現在は、NPOで自分と似た経験をした人たちと向き合う活動をしています。

さゆりさん(24)
「朝登校して教室行きます、階段を上ろうとするたびに動悸が止まらなくなって怖くて。次何されるんだろう、何言われるんだろうみたいな」

中学ではいじめられないようにと、自分を偽って教室に通うことを決めました。

さゆりさん(24)
「必死に踏ん張ってたときの表情がこの写真一番出ている。嫌われないように愛想笑いしているような感じ」

しかし、次第に限界が…

さゆりさん(24)
「親と一緒に病院に行ったら帯状疱疹だと言われて、こんな体も心もぼろぼろの状態で何をしに学校行ってるんだ」

中学3年の秋から不登校になり、卒業式には、参加できませんでした。

この日、9年越しに卒業式を迎えます。

さゆりさん(24)
「緊張してたんですけど、作ってた自分と卒業。完全に決別して、ありのままの私を出すスタートなんだと思っています」

そして迎えた“卒業式”。あのとき受け取ることができなかった卒業証書を受け取ります。

さゆりさん(24)
「なんであのとき私がいじめられなきゃいけなかったんだって思うことが、今でも正直あります。昔の私にまず伝えたいのは、今もがいてることって絶対いきるし、どんな逆境も自分の力に変えて自信を持って進んでいってほしい」

中川翔子さん
「今日まで戦い抜いて、生き抜いてきた自分にどうか自信を持ってください。生きてきてくれてありがとう。かわいい生徒たち、これから先もずっと死ぬんじゃねーぞ!おめでとうございます」

さゆりさん(24)
「自分でも自分の飾らないそのままの笑顔がいいなと思えているので、笑顔で終われてよかったなと思っています。自分がこれだと思ったものに対して、周りがなんか言おうが、突き進もうと思っている」

「過去の捉え方は変えられるかもしれない」

喜入友浩キャスター:
プロジェクトの発起人の1人で不登校ジャーナリストの石井しこうさんは「過去にあった事実は変えられなくても、過去の捉え方は変えられるかもしれない」とおっしゃっています。

小川彩佳キャスター:
前向きになれる言葉ですよね。状況はそれぞれ違うとは思いますが、傷ついた分だけ優しくなったり、葛藤した分だけ強くなったり、その歩みの中でこそ得られたものがあるのだと思います。こうして乗り越えてきたという証が一つ形になるというのは、ご本人はもちろん、ご家族にとっても大きな力になりそうですよね。

本当にご卒業おめでとうございます。

記事全文を読む
  1. 総額100万円分のmenuクーポン争奪戦!Mリーグ×menu特別対局「麻雀飯争奪戦」をABEMAで放送
  2. 新年度予算案の年度内成立が事実上確実に 自民・立憲民主両党の参議院の幹部が会談 来週31日に採決する方針を確認
  3. ステージ4【下咽頭がん】見栄晴さん 放射線治療を終えて1年「おかげさまで、再発転移はありませんでした」と現況明かす
  4. 東急ステイ Color Your STAY with Licca 6/18 まで開催中 アップサイクルコーデのリカちゃんがホテルロビーでお迎え、リカちゃん衣装ワークショップやフォトブースも! 新宿では 3/30 まで 全31種の再生衣装リカちゃん大集合
  5. ミュージシャンの中孝介容疑者(44)を現行犯逮捕 銭湯で面識のない男性に性的暴行加えたか 東京・品川区 警視庁
  6. 入院していたおばあちゃんが退院→大型犬と迎えにいった結果…思わず泣きそうになる『感動の再会』が6万再生「愛おしい姿」「嬉しさが伝わる」
  7. “トランプ関税”日本除外を申し入れ 経産・外務省の幹部が渡米し事務協議実施
  8. 鈴木奈々、金髪ギャル時代の懐かしいプリクラ公開!「今も昔も可愛すぎる」
  9. ホラン千秋、『Nスタ』卒業報告しインスタ更新「泣きすぎて目がパンパン!笑」
  10. “大麻草”323本を販売目的で栽培か ベトナム人の男(34)逮捕 倉庫火災で発覚 栽培規模が大きく共犯者いる可能性 茨城・笠間市
  1. 静岡・浜松 軽トラックが小学生4人に突っ込んだ事故 犠牲の8歳女の子の10歳の姉は今も集中治療室 父親は繰り返し「がんばれ、がんばれ」【news23】
  2. 大谷翔平、本拠地開幕戦で早くも今季2号!東京シリーズから2戦連発、逆方向への追撃弾でスタジアム大熱狂
  3. ミュージシャンの中孝介容疑者(44)を現行犯逮捕 銭湯で面識のない男性に性的暴行加えたか 東京・品川区 警視庁
  4. 赤ちゃんが「おぎゃあ」と泣いた瞬間、全員絶句…DNAの裏切り
  5. 【早見優】 82年組「同期の仲間とお花見 ランチ会」 「いっぱい食べて、笑いました。長年の友情に感謝♥」
  6. ドジャース本拠地開幕戦で逆転の3連勝!大谷翔平、値千金2戦連発の2号でスタジアム興奮、今季2度目マルチで打率4割超え
  7. 【速報】日経平均株価、一時700円以上値下がり
  8. 【がん闘病】希良梨さん 第3クール目の抗がん剤治療へ「弱音を吐きたくないけど またあっという間にすぐ入院かぁ…」
  9. 【速報】日経平均株価、一時800円以上値下がり
  10. 菊池雄星「32試合投げることの方が今日1試合よりも大事」初の開幕マウンドは6回3失点黒星も「収穫も多い」
  11. 大谷翔平選手2号ホームラン ドジャース本拠地で開幕戦 地元ファン熱狂「ゴー、オオタニー!」「オオタニさんがまたMVPだよ」
  12. 高校で『女子生徒に性交』 「女子児童の裸」盗撮など… 一挙に【7人の教諭】懲戒免職処分