【秋の味覚の王様】中国の標高3000mで「巨大マツタケ」を発見…一攫千金を狙う“親子ハンター”に密着…父の背中追う息子は「マツタケ王になりたい」【news23】
「秋の味覚の王様」マツタケ。例年、日本で出回るもののうち、実に9割以上が外国産でそのうち7割が中国産です。その中国でいま、一攫千金を狙い「巨大なマツタケ」を探し続ける「親子ハンター」に密着しました。
【写真で見る】“マツタケ王”が見つけた“顔サイズ”の「特大マツタケ」
中国ではマツタケの収穫がピークに 市場ではライブ配信で販売も
中国のマツタケ生産量の約4割を占める雲南省にある市場。収穫のピークを迎えた8月、活気に満ちていました。
記者
「ライブ配信でマツタケを販売しているようです」
ライブ配信の様子
「クリーム色で、身がしっかり詰まっていて、とてもふっくらしています。食感がシャキシャキです」
輸出業者によりますと、2026年は豊作で、雲南省のマツタケは日本にも輸出されるといいます。
そんな雲南省に、“マツタケ王”と呼ばれる凄腕ハンターがいます。
標高3000mで巨大マツタケを狙う“親子ハンター”に密着
李玉沛さん(58)。この日の早朝、父と同じマツタケハンターを目指す息子・茂林さん(27)と共に、親子で管理する山へと入りました。
“マツタケ王”の息子 茂林さん
「今は標高2000mちょっとだが、3000mくらいまで登る」
登り始めて約10分。この日、1本目を見つけました。傷つけないよう丁寧に掘り出すと…
――これはかなり大きい方ですか?
「中サイズです」
日本では少し考えづらいですが、これでも中くらいのサイズだといいます。そんなマツタケが次から次へと見つかるのです。
ただ、中にはあえて採らないことも。
そして、マツタケの上に土や枯れ葉などをかぶせていきます。直射日光を防ぐなどし、より大きく育つように生育環境を整えているのです。
“育てる技術”に長けた“マツタケ王” なかには“顔サイズ”も…
“育てる技術”に長けた李さん。2026年は1本740gの巨大マツタケを採り、地元の大会で“マツタケ王”に。地元メディアにも取り上げられる、凄腕ハンターなのです。
そんな父は、息子・茂林さんにとって憧れの存在。
マツタケは少しでも傷つけば価値が下がるため、実は茂林さんはまだ採ることを許されていません。採るのは父の役目で、その技を見て学んでいます。
“マツタケ王”の息子 茂林さん
「父と同じように“マツタケ王”になりたい。自分の採ったマツタケがとんでもない高値がつくようになってほしい」
歩き始めて3時間。この日、一番の大物が。土から出ている傘だけでもこの大きさです。慎重に掘り出すと、20cm以上の大きなマツタケ。顔とほぼ同じ大きさの特大サイズです。
収穫を終えた2人は山を下りると、すぐに買い取り業者に引き渡します。
大きさや形などを見ながら、一本一本ランク分けされていきます。果たしていくらになるのでしょうか。
山を歩き続けた4時間の成果は「4688元」、日本円で約11万円でした。
“マツタケ王” 李玉沛さん
「これからも続けたい。大変でもこの仕事が好きですし、いいマツタケが見つかるとうれしい」
――息子さんにはどんなマツタケハンターになってほしい?
「“マツタケ王”になってほしい」
“マツタケ王”の息子 茂林さん
「これからも努力して学んでいきたい。品質のいいマツタケを世界に届けて、多くの人にここのマツタケの品質のよさを知ってもらいたい」
去年は大不作の日本産マツタケ…今年の見通しは?
小川彩佳キャスター:
想像以上の大きさに驚きました。
藻谷さんはマツタケにも詳しいんですよね。
地域エコノミスト 藻谷浩介さん:
日本国産のマツタケは全体の数%ほどですが、最大産地の広島県神石高原町には知り合いがたくさんいます。こんな大きいマツタケはなかなかないです。
広島では松の木の下で採るのですが、中国産のマツタケは松が生えていない場所でも採れていますね。
小川キャスター:
4時間で約11万円ですよ。
地域エコノミスト 藻谷浩介さん:
中国では日本への輸出に市場が左右される面もありますし、日本に影響されて食べる人も増えていますが、中国には他にも美味しいきのこがたくさんあります。
2025年、日本は大変な不作でした。2026年はどうなるのか現地の人に聞いてみましたが、「まだわからない」とのことでした。ただ、「2025年はダメだった分、2026年はもう少し採れるのではないか」ということでした。
日本の不作や収穫量の変動は、中国の市場や現地の人たちにも若干の影響を与えるかもしれません。
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<プロフィール>
藻谷浩介さん
地域エコノミスト
共著「東京脱出論」
(株)日本総研主席研究員