東大で初の女性総長誕生へ 学内投票は2位…なぜ藤垣裕子氏が選ばれたのか?選考理由の説明求める声【Nスタ解説】
東京大学の次期総長についてです。初めて女性が選ばれましたが、その選考理由について、説明を求める声があがっています。
【写真を見る】学内投票2位からの選出 東大総長選考のプロセスとは?
150年の歴史で初 東京大学で「女性総長」誕生へ
次期東京大学総長 藤垣裕子氏
「東京大学は日本の中でも、特に優れた研究者が集まる場所でございまして、総長という役職を拝命することになり、大きな重責を感じております」
東京大学の次期総長に選ばれた藤垣裕子氏(64)。任期は2027年4月からの6年間、東大の総長に女性が選ばれるのは、大学の創立以来初めてのことです。
次期東京大学総長 藤垣裕子氏
「女性の学生、増えてほしいと思っておりますし、研究者を目指す女性が増えてくださることを期待しております」
東大生
「本当に素晴らしいことだと思っていて」
「新しい東大の発展に繋がるのかなと考えています」
現役の東大生からは期待の声があがる一方で、こんな意見も…
東大生
「どういう過程で選ばれたのかはしっかり説明した方がいいのではないかと思う」
学内投票では2位…東大生からは選考理由の説明求める声も
総長に女性が初めて選ばれた、東京大学。その選考について、文部科学大臣は会見で…
関芳弘 文部科学大臣
「今回なぜそのような判断をしたのか、学内にしっかりと説明する必要があると考えておりまして、総長選考・監察会議の対応を注視してまいりたいと思っております」
さらに、東大卒のこの人も…
山尾志桜里 元衆院議員(9月29日SNSより)
「東大はより具体的に選出理由を語るべきではないでしょうか」
というのも、今回の選考では、教授や職員らによる学内投票で藤垣氏は2位。トップだった候補の約半数だったのです。
それでも藤垣氏を総長に選んだ理由について、学内外の有識者でつくる選考会議は「より開かれた大学に向けた変革を実現する十分な能力を持っている」としています。
総長選考・監察会議議長 国谷裕子氏
「本当に丁寧かつ真剣な協議を繰り返して検討してまいりました。藤垣氏が女性であることは選考過程では議論の対象にはなりませんでした」
現役の東大生からは…
東大生
「どうして1位の方の票を覆す理由になったのか、説明はもう少し丁寧にした方が良い印象はあります」
東大総長の選考プロセスとは?
井上貴博キャスター:
選考プロセスは以下のようになっています。
▼学内外の委員で構成される総長選考・監察会議で候補者決定
▼書類審査や面接などで最終候補者の絞り込み
▼教職員による意向投票(主体的な選考の観点から“判断材料のひとつ”※文部科学省2014年改正国立大学法人法より)
▼総長予定者決定
「総合的に考慮した」という曖昧な説明に終始してしまうと、選考プロセスの透明性を損なうだけでなく、結果として「性別を理由とした不公平な選考が行われたのではないか」といった誤解や不信感を招きかねません。そうした誤解を生んでしまうのは非常にもったいないと感じます。
正当な評価に基づく決定であることを示すためにも、大学側にはもう一歩踏み込んだ説明を求めたいところです。
出水麻衣キャスター:
提出された資料や所信表明のメッセージなどを勘案した上での判断ですので、「選考会議において性別は議論の対象にならなかった」という説明自体は信じたいと思います。