牡蠣の養殖場で立ち往生しているところを保護された、アザラシの赤ちゃん。
この子はウェットスーツでできたクッションをお母さん代わりにして、一歩一歩成長していきます。
愛らしく、そして時々やんちゃなアザラシの赤ちゃん『リリー・ピカ』の物語をご覧ください。
ウェットスーツのクッションがお母さん代わり
物語の舞台は、野生のアザラシが生息するアイルランド。
この子が保護されたアザラシの赤ちゃん『リリー・ピカ』です。
ミルクを求めるように窓ガラスに吸いつくその仕草は、お母さんを恋しがっている証拠だといいます。
ピカが発見された場所は、牡蠣の養殖場でした。
迷い込んでしまったのでしょう、この子は牡蠣のベッドの上で立ち往生していました。
ピカを保護した救助団体「Seal Rescue Ireland」は、お母さんを恋しがるピカにウェットスーツでできたクッションを与えます。
するとピカは、チュパチュパとクッションに吸いつき始めたのです。
さらには寄り添って眠るように。
この子にとってクッションがお母さん代わりになってくれたようです。
ピカにはやんちゃな一面も
ピカを保護したSeal Rescue Irelandの最終目標は、ピカを自然に還すことでした。
そのため、ピカは野生で生きていくスキルを学ぶ必要があります。
その一つとして魚を食べる練習が始まりまったのですが・・・
お母さんに教わったわけでもないのに、ピカは上手に魚を食べてみせました!
これには、職員さんたちも驚いたようです。
しかし、ピカにはやんちゃな一面もありました。
職員さんが浴槽を掃除しようとすると・・・
浴槽でくつろぐのが好きなピカは、「あっちにいって!」とばかりにブラシを叩くのです。
とはいえ、怒った姿もかわいさ満点です。
自然へ還るための最後の課題
ピカが施設にやって来て1ヶ月が経つ頃でした。
この日、ピカは他のアザラシたちがいる大きなプールへと移動しました。
プールに飛び込んだピカは、他のアザラシと挨拶を交わすと一緒に泳ぎ始めました。
ピカにとってこのプールで社会性を学び、体力をつけることが最後の課題です。
その間に一足早く自然に還った子たちもいます。
お母さんを恋しがっていたあのピカも、いつか大海原に旅立つ日が来るのでしょう。
その日のことを想像するだけで胸に込み上げてくるものがありますね。
動画はこちら
牡蠣の養殖場で保護された孤児のアザラシの赤ちゃん「リリー・ピカ」。
この子の物語は、こちらの動画からご覧いただけます。