華やかに輝かしく栄えることを「栄耀栄華(えいようえいが)」と表現します。
特にこれらは地位や名声、財力や権力を得て栄えることを表現した四字熟語となっています。
しかし、それぞれ「栄耀」「栄華」は何を指すのでしょうか?
今回はそれら「栄耀栄華」という言葉について解説します。
ここではその意味はもちろん成り立ちや類義語についても説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
「栄耀栄華」とは
まずは「栄耀栄華」の意味について見ていきましょう。
「栄耀栄華」の意味
「栄耀栄華」とは地位や名声、財力や権力を得て華やかに輝かしく栄えることを言った四字熟語です。
これらは良い時機に巡り合うことで栄えることを言います。
つまり、時流に乗って栄えていくことを意味する言葉なのです。
特に人や家などが栄えることの表現として使用されます。
状況によっては国なども対象として使用できるかもしれません。
ネガティブな意味での「栄耀栄華」
「栄耀栄華」はポジティブな意味で使用されることも多いです。
しかし、その一方でネガティブな意味で使用されることもあるので注意しましょう。
中でも、成功に驕って贅沢の限りを尽くすことも意味します。
もしくは非常に贅沢なもの全般を指すこともあるわけです。
これらは単に驕り高ぶることを言うことも多いです。
そのため、良い意味だけでなく悪い意味もあることを覚えておきたいところです。
「栄耀栄華」の成り立ち
ここからは「栄耀栄華」の成り立ちを見ていきましょう。
ここでは「栄耀」「栄華」それぞれの意味についてまとめます。
「栄耀」とは
「栄耀」とは栄えて輝くことを意味する言葉です。
特に贅沢な暮らしをすることを表した言葉となります。
それら恵まれた環境で栄えることを指します。
「栄華」とは
「栄華」とは華やかに栄えることを意味する言葉です。
中でも地位や名声、財力や権力などを得ることを言います。
それら何かを得て栄えることを指した言葉となります。
「栄耀栄華」は一種の強調表現
「栄耀栄華」は似たような熟語を並べた四字熟語となります。
事実「栄耀」も「栄華」も同じような意味の言葉です。
これは同じような言葉を重ねることで意味を強調した表現です。
実際に「栄耀栄華」の他にもそれら熟語を重ねることでより強い表現としている四字熟語がいくつか見られます。
「栄耀栄華」の類義語
最後に「栄耀栄華」の類義語を見ていきましょう。
「栄耀栄華」の類義語としては「富貴栄華」や「左団扇」などがあります。
富貴栄華
「富貴栄華」とは身分が高く、富み栄えることの例えです。
「富貴」は富があって身分が高いことを意味します。
「栄華」は華やかに栄えることを意味します。
要は潤沢な財産があって繁栄していることを言った言葉です。
それら栄えていることを指すのが「栄耀栄華」と重なります。
特にお金があって身分にも恵まれているという点も「栄耀栄華」に通ずるものがあると言えるでしょう。
左団扇
「左団扇」とは余裕のある楽な暮らしぶりの例えです。
これらは安穏とした生活を送れている状態を意味します。
特に左手で団扇を使用することから転じた言葉とされます。
昔は右利きの人が多く左利きはあまりいませんでした。
そんな中、左手で団扇を仰ぐほど余裕があることを「左団扇」と言うようになったとされています。
転じて、余裕のある悠々自適な暮らしの例えとして使用されるようになったのだとか。
その点が「栄耀栄華」と似ています。
まとめ
「栄耀栄華」は華やかに輝かしく栄えることを言います。
これらは良い意味で使用される一方、悪い意味でも使用されます。
特に驕り高ぶっているという意味も含まれるので、他人や自分に使用するのは避けておきたい言葉です。