一大ブームを呼んだ「タピオカ」。
不思議な食感もあいまって、その正体は実に不思議。
そこでここでは、タピオカがなにから作られるのか、その原料について解説します!!
大人気のタピオカの正体
ぷにぷにとした食感のタピオカ。
まるでゼリーのようですが、その原料は植物、しかも芋なんです。
原料はキャッサバという芋
タピオカの原料はキャッサバという芋です。
これはアフリカやアジアの熱帯地域で栽培されているもので、国によっては主食として食べている地域もあります。
あのぷにぷにしたタピオカは、キャッサバを粉状にして水と混ぜて作ることでできるタピオカでんぷんを使って作ります。
キャッサバは有毒?
主食にもされるというキャッサバですが、実は有毒品種も存在します。
もちろん、栽培用の無毒品種もあるのですが、野生のキャッサバの場合は、その多くが毒抜きが必要です。
毒抜きせずに食べると嘔吐やめまい、頭痛などを引き起こす他、呼吸困難や意識混濁、痙攣を引き起こします。
さらに最悪の状態となれば死に至ることもあるのだとか・・・。
2種類のキャッサバ
キャッサバには甘味種と苦味種の2種類があります。
甘味種はそのまま食べられるのに対して、毒があるのが苦味種となります。
タピオカ=黒ではない?
私たちがミルクティーなどに入れて食べるタピオカの色といえば黒もしくは茶色です。
しかし、タピオカ自体は黒ではありません。
ブラックタピオカは着色
頻繁に目にする黒いタピオカは着色によって黒に染まったものです。
人工的に作られた色ということになります。
黒砂糖などを練り込んで茶色になることがあります。
着色しないと無色透明
タピオカはタピオカでんぷんから作るもので、着色しない限りは白です。
水に溶かした状態のものであれば無色透明です。
無色のタピオカは昔流行った!
今でこそ黒や茶のタピオカが流通していますが、無色のタピオカが流行っていた時期もあります。
それは平成4年の頃。当時はまだ珍しかったタピオカが第一次ブームを巻き起こしました。
タピオカを作りたい!
タピオカは自分で作ることもできます。
その場合はタピオカ粉と呼ばれるタピオカでんぷんを利用する、もしくは乾燥タピオカを利用する方法です。
タピオカ粉(キャッサバ粉)から
まずは市販されているタピオカでんぷんを購入しましょう。
これはお菓子作り用品店などに行くと売っていることがあります。
近年ではWEB通販でも買えますよ。
タピオカでんぷんを手に入れたら、適量の粉に少量ずつお湯を加えて混ぜていきましょう。
後は小さく丸めて成形していくだけです。
ただし水を一気に入れるとダマになることもあるので、コツはちょっとずつ加えて混ぜること。
小さい粒をたくさん作ったら、それを熱湯で茹でるとあのぷにぷになタピオカになります。
最後に氷水で冷やせば完成です。
乾燥タピオカから
乾燥タピオカはタピオカでんぷんを乾燥させたもので、タピオカを手作りするならこちらが簡単でおすすめです。
お湯に戻すだけですぐにタピオカが作れるのがミソ。
方法は30分茹でて30分保湿するだけ。
それだけでタピオカが完成します。
時間にすれば約1時間ほどかかるのですが手順はシンプルです。
代用品で簡単に作る
タピオカを作るって言っても「タピオカでんぷんなんて手に入らないよ」という人もいるかもしれません。
近年は売っているところも増えていますが、それでも手に入らない材料もあるかも。そんな時は代用品でも作れます。
もち粉と片栗粉で!
タピオカは自分で作ることもできるのですがタピオカでんぷんを手に入れるのが難しいなら、もち粉と片栗粉で代用しましょう。
もち粉がなかったら白玉粉でも代用可能です。
一般的な量であれば10gのもち粉と40gの片栗粉、30mlの水で作れます。
本当にこれだけなのでとても簡単。
1.まずはもち粉と片栗粉を混ぜ、水を少しずつ加えて耳たぶの柔らかさくらいになるまでこねます。
2.生地がまとまってきたら小さく丸めてタピオカの粒を作っていきます。
3.沸騰したお湯で先ほど丸めたタピオカの粒が半透明になるまで約20分ほど茹でます。
4.最後に氷水で冷やして完成です。
ちなみに手作りタピオカは作り置きできないので注意。
作ったその日のうちに食べてくださいね。
また、着色する場合は着色料だけではなくジュースでも可能です。
巷の噂!タピオカは太る?
タピオカが大好きな人も多い反面「食べすぎたら太る」という噂を聞いたことがある人も多いと思います。
事実、タピオカはカロリーもなかなかのもの!
意外と高カロリー
おおよそにはなるのですが、タピオカは100gで約350kcalあると言われており、その大半は炭水化物の塊なので高カロリーです。
ミルクティーなどと合わせて食べると約400kcalとなるため、ご飯茶碗を大盛で食べたくらいと同等となります。
まとめ
日本でもこれまで何度かブームの来たことがあるタピオカ。
その原料は、キャッサバという芋の一種です。
しかし、野生種など苦味種には毒があるので注意が必要です。