台湾の裁判所は、収賄などの罪で起訴された第2野党・民衆党の前トップ、柯文哲被告による勾留取り消しの訴えを退けました。
第2野党・民衆党の前主席である柯文哲被告は台北市長在任中、企業側の陳情に応じて商業施設の容積率を大幅に増やして便宜を図り、賄賂を受け取ったなどとして、先月、収賄や横領の罪などで検察に起訴されました。
柯被告はその後、日本円でおよそ1億4千万円の保釈金で保釈が認められましたが、検察側が抗告。高裁は審理の差し戻しを命じましたが、地裁は再び保釈を決定。検察は再度の保釈取り消しを訴え、地裁は今月2日、3度目の審理で柯被告の勾留と接見禁止を命じました。
柯被告は決定を不服として抗告しましたが、高裁は11日、「逃亡や証拠隠滅の可能性が高い」などと、柯被告の抗告を退けました。柯被告の支持者らは11日、民進党の頼清徳政権が司法判断を歪めているとして、抗議活動を行っています。