ドイツなどで愛されるお菓子、それが「レープクーヘン」です。
これは現地でクリスマス時期に食べるお菓子として定着しているのが特徴となります。
今回はそんな「レープクーヘン」について詳しく解説します。
ここではクッキーにも似た「レープクーヘン」について説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
「レープクーヘン」とは
まずは「レープクーヘン」について見ていきましょう。
「レープクーヘン」はこんなお菓子
「レープクーヘン」とはドイツなどで愛されているお菓子です。
現地のドイツではクリスマスに飾ることで知られています。
特に現地でははちみつやスパイス、オレンジの皮やレモンの皮、ナッツ類などを使用して作ったケーキのことを意味します。
ちなみに「レープクーヘン」を名乗るための基準は法律で定められているのだとか。
例えば、配合されている材料中「25%はアーモンドもしくは他のナッツ類」が含まれていることを条件として定めています。
それに該当しないものは「レープクーヘン」とは言えません。
その他、最大10%の穀粉もしくは7.5%のデンプンが入れられるのも決まりとなっています。
ただし、デンプンの割合が10%以下のものは「エリーゼンレープクーヘン」などと呼ばれ区別されています。
なお「エリゼンレープクーヘン」は高品質ベーカリー製品に定められているため、栄養価の高いクーベルチュールのみ加えて良いことになっているとか。
逆に栄養価の低いカカオ入りバタークリームなどは使用してはいけないのも特徴です。
このように以外にも厳密に定義されているのが「レープクーヘン」となります。
「レープクーヘン」の名前の由来は?
「レープクーヘン」の語源ははっきりしていません。
ただ生命や生活を意味する「Leben」とケーキを意味する「Kuchen」という言葉から作られた言葉と考えられています。
ただし、ラテン語でパンケーキや揚げ物ケーキを意味する「libum」から来ているという説もあるそうで。
また、ドイツ語でパンの塊を意味する「laib」から来たとも言われています。
このように「レープクーヘン」の名前の成り立ちには諸説あると考えられています。
「レープクーヘン」はお菓子のおうち!?
ここからは「レープクーヘン」が表すものについてまとめます。
クリスマスの飾り付けにされる「レープクーヘン」
「レープクーヘン」はクリスマスの飾り付けとされます。
その形状はクッキー状のものから家状のものまで様々です。
名前はケーキを意味するが、実際はクッキーに近いお菓子です。
ちなみに、家型のものは「ホイスヒェン」や「プフェッファークーヘンハウス」と呼ばれるのだとか。
昨今では単にお菓子の家を「レープクーヘン」と呼ぶこともあります。
ヘンゼルとグレーテルにも出てくる「レープクーヘン」
童話「ヘンゼルとグレーテル」にも「レープクーヘン」が登場します。
作中に出てくるお菓子の家も「レープクーヘン」と呼ばれます。
そのため、古くから「レープクーヘン」と「家」には深い関係があると言えるでしょう。
今でもドイツなどではクリスマスシーズンになると「レープクーヘン」を飾る家庭が見られます。
他にもあるクリスマスシーズンに食べられるお菓子
最後に他にもクリスマス時期に食べられるお菓子について見てい行きましょう。
シュトレン
「シュトレン」はドイツで古くから食べられている伝統的なパン菓子の1つです。
現地ではクリスマスの時期になると「シュトレン」を少しずつ食べる習慣があるのだとか。
この「シュトレン」は酵母でできた生地にレーズンやオレンジピール、レモンピールが練り込まれているのが特徴です。
焼き上げたケーキの上には白くなるまで粉砂糖がたっぷりまぶされているのも特徴となります。
それをクリスマス時期にゆっくりと食べるわけです。
なお「シュトレン」はトンネル型の形状にちなんで「坑道」を意味するドイツ語から名付けられたそうです。
パネトーネ
「パネトーネ」はイタリアで食べられている伝統的なパン菓子となります。
現地ではクリスマス時期になると「パネトーネ」を食べます。
これは発酵させた生地にドライフルーツなどが練り込まれているのが特徴です。
パンドーロ
「パンドーロ」もイタリアで食べられている伝統的なパン菓子となります。
現地ではクリスマス時期になると「パンドーロ」も食べます。
これは卵で作った生地を円錐形の星形に成形して焼き上げるのが特徴です。
まとめ
「レープクーヘン」はドイツで愛されるお菓子の1つです。
いわゆるクリスマス時期に食べられる洋菓子となります。
ただ、現地ではオーナメントとしても使用されるのだとか。
実際にクリスマスシーズンには家を模した「レープクーヘン」が飾られます。
みなさんもクリスマスの時期には「レープクーヘン」を食べたり、飾ったりしてみてはいかがでしょうか。