![新谷仁美 日本新記録に届かず 2時間21分50秒、20㎞で日本記録へ4秒差に詰め寄るも30㎞で失速【東京マラソン】](/assets/out/images/jnn/1031730.jpg)
■東京マラソン2024(3日、東京都庁発~東京駅着、42.195㎞)
東京の名所、旧跡を巡る東京マラソン2024が3日行われ、日本新記録を狙った新谷仁美(積水化学、36)は2時間21分50秒で6位と日本記録には届かなかった。S.ケベデ(エチオピア)が2時間15分55秒の国内レース最高タイムで優勝した。
2019年世界陸上ドーハでは1500m、5000mの二冠、2021年東京五輪では5000m、10000mで金メダル、2023年シカゴマラソンでは2時間13分44秒の世界歴代2位の記録をマークしたS.ハッサン(オランダ、30)、2023年世界陸上ブダペスト女子マラソン金メダリストのA.B.シャンクル(エチオピア、32)、日本女子マラソン歴代3位の2時間19分24秒の記録を持つ新谷仁美が出場した。
気温6℃で快晴、男女同時スタートとなった。注目の新谷は会見では「私はただ自分の目標達成のために走りぬきたいと思います。どんなにタイムを更新されようともやはりそこの部分はいっさい変わらず追い求めてきたものなので、日本記録を目標に頑張っていきたい」と語った。最初の5㎞は男子選手に囲まれながらトップと21秒差の16分37秒の9位で通過した。
上野広小路の10㎞付近、ハッサンは給水が上手くいかず、ペースメーカーからドリンクをもらうなど辛そうな表情を見せた。新谷は33秒14秒で8位、トップと50秒差で通過。15㎞では49分53秒の8位、トップと1分15秒差。1月の大阪国際女子マラソンで日本新記録を出した前田穂南(27、天満屋)の記録から20秒遅れた。
徐々にペースをつかみ始めた新谷は20㎞は1時間6分20秒、日本記録に12秒遅れと、この5㎞で8秒縮めると25㎞では1時間22分30秒で7位に浮上。日本記録までついに4秒差となった。表情は苦しそうだがペースは落ちず、この5㎞は16分10秒とスピードを上げた。
しかし、30㎞で1時間39分03秒と、前田が大阪国際女子マラソンでマークした1時間38分36秒から27秒遅れた。 35㎞は1時間56分16秒と新谷はスピードが落ちてしまい日本記録から1分19秒も遅れてしまった。
新谷は日本人選手トップ、全体では6位の2時間21分50秒でフィニッシュ、新谷はゴールの瞬間に両手で顔を覆い、悔しそうな表情を浮かべた。後半スピードが乗れず日本新記録とはいかなかった。優勝はケベデが2時間15分55秒の国内レース最高タイムで優勝した。