「胃がんで亡くなる人が“ゼロ”になる」ことを目指す。内視鏡をつかった検査で早期の胃がん発見を補助するAIのソフトウェアが発売されました。
AIメディカルサービス 多田智裕社長
「人間の医者が一生かかっても覚え切れないぐらいの胃がんのデータを学習している。たぶん3回ぐらい生きないと学習できないぐらい」
医療スタートアップの「AIメディカルサービス」が販売を始めるのは、内視鏡検査で早期の胃がん検出をサポートするAIのソフトウェアです。
内視鏡検査で撮影された画像から早期胃がんの可能性を「AI」が判別し、医師の診断を補助します。
多田社長
「これも単なる胃炎、胃が荒れているだけに見えるが、実は早期がん。AIが教えてくれると、たしかにこの辺、色が変わっているなと」
実は、胃がんは2~3割程度見逃しがある病気とされています。
「AI」のサポートによって、▼医師の心理的な負担を軽減するほか、▼技術のばらつきを解消するなど医療の質を保つ狙いです。
AIメディカルサービス 多田智裕社長
「内視鏡医として一人前になるには10年1万件くらい内視鏡をやれと、それで一人前と言われますが。診断能力を上げる学習期間が大幅に短縮される効果も見込まれる」
価格はあわせて340万円で、今後は、東南アジアや胃がんの多いブラジルにも販路を拡大したいとしています。