中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会で司法や検察のトップが活動報告を行い、スパイ活動の取り締まりや処罰に力を入れたと成果をアピールしました。
最高人民法院 張軍院長
「敵対勢力による浸透、破壊、転覆、分離活動を厳しく取り締まった」
最高人民法院の張軍院長は8日、全人代の活動報告でアメリカのスパイに対して無期懲役の判決を言い渡した事件を例にあげ、スパイ活動に対する「力強い抑止となった」と強調しました。また、最高人民検察院の應勇検察長も「敵対勢力の浸透、破壊工作などを取り締まった」と成果をアピールしました。
去年施行された改正「反スパイ法」をめぐっては、外資が投資の拡大を躊躇する一因になっていると指摘されているほか、海外からの留学生の減少を招いているとの批判もあがっています。
しかし、應検察長は「今年も国家安全保障に関わる犯罪を厳しく処罰する」としていて、スパイ活動の取締りを今後、一層強化する方針を示しています。