中国の国会にあたる全人代がさきほど閉幕しました。予算案などが可決されましたが、毎年慣例となっていた首相会見は異例の中止に。また、習近平国家主席の演説も行われませんでした。中継です。
【動画】中国共産党による政府への指導強化へ 全人代閉幕 遠くなった指導者の声 首相会見は異例の中止
こちらの人民大会堂ではさきほどまで全人代の閉幕式が行われていて、今年の予算案が可決されました。
「可決しました」
また、政府の役割を担う国務院に対し、中国共産党の指導を強化する法案も可決されました。これにより、習近平指導部の意向がより強く政策に反映されるようになります。
また、今年の経済成長率の目標は去年と同水準の5%前後に設定されていて、不動産不況や消費低迷といった課題を克服し、目標達成ができるのか今後注目です。
全人代では毎年、閉幕後に首相の記者会見が行われるのが慣例となってきましたが、今回から異例の中止となりました。また、今回は習近平国家主席による演説も行われていません。
ゼロコロナ政策終了後、5年ぶりに自由に取材ができるようになった全人代でしたが、中国の指導者の声はむしろ遠くなってしまったという印象を残した閉幕となりました。