深刻な食糧危機が続くパレスチナ自治区ガザに海から物資を搬入する取り組みの試験運用として、およそ200トンの食料を積んだ船が初めて出航しました。
地中海の島国キプロスの大統領は12日、自身のSNSに「ガザへの人道支援を目的とした最初の船が出航した」などと投稿し、食料を積んだ船が南部ラルナカ港を出発したことを明らかにしました。
食糧危機が続くガザに対して海から物資を搬入する「海上回廊」は、キプロスやアメリカ、UAE=アラブ首長国連邦などが取り組みを進めていて、実際に支援物資を積んだ船が出航するのはこれが初めてです。
今回は試験運用だということですが、船には米や小麦、豆、肉の缶詰などおよそ200トンの食料が積まれていて、ガザには2日程度で到着する見込みです。