春闘の集中回答日となるきょう、トヨタ自動車は労働組合の要求に対して満額で回答したと発表しました。
トヨタ自動車 総務・人事本部 東崇徳本部長
「賃金・賞与とも過去最高の水準でございます」
トヨタ自動車は、労働組合が求めた賃上げや賞与の要求に対して満額回答したと発表しました。満額回答は4年連続です。
トヨタの労働組合は職種や階級別に17種類の要求を行っていて、最高でひと月あたり2万8440円の賃上げとなり、比較可能な1999年以降で最も高い水準ということです。
トヨタ自動車 総務・人事本部 東崇徳本部長
「自動車産業を支えていただいてる皆さんに対しては、まず仕入れ先の皆さんには仕入れ価格の見直し。販売店の皆さんにも、働く環境の整備に我々一社一社向き合っていきながら一緒に改善をしていきたい」
トヨタ自動車は、直接取引をするおよそ400の仕入れ先部品メーカーについて、賃上げや職場改善などにかかる費用の原資を負担する取り組みを実施すると明らかにしていて、来年度上半期の部品の価格改定に反映させるとしています。
直接取引のない2次、3次取引先への波及について、トヨタ自動車の東崇徳総務・人事本部長は「浸透状況は丁寧にこれからも確認していきたい」としています。