熊川哲也さん率いる「K-BALLET TOKYO」と、世界から注目を浴びるドレスデザイナー「TOMO KOIZUMI」さんのコラボレーション作品『La Fête』が24日に1日限りで披露されました。
公演後には、衣装、演出、ビジュアルディレクションを手掛けたTOMO KOIZUMIさんが感想を語りました。
【写真を見る】【TOMO KOIZUMI】 「色がある喜びを共有したい」 "K-BALLET TOKYO"との共創に込めた想い 衣装のこだわりは「小難しくない、親切心があるデザイン」
誰でも参加できるファッション&デザインウィークである「TOKYO CREATIVE SALON」。その企画の1つとして披露された今回のコラボレーション作品は、「TOMO KOIZUMI」のドレスから着想を得て、振付や演出が構成された「バレエ×ファッション」による新しい表現の舞台です。TOMOさんはK-BALLET TOKYOのプリンシパルである堀内將平さんと、共同演出にも挑戦しました。
公演を終えてTOMOさんは、”練習を沢山しているのを見てきたので、不安はなかったです。ホッとしました。”と率直な感想を話し、”自分が作ったものからパフォーマンスが生まれるのは凄い特別な経験でした。大変さはあるけど達成感が大きいので、また機会があったらやってみたい。もう少し人数の多いパフォーマンスの衣装とかオペラとか”と笑顔を見せました。
「K-BALLET TOKYO」との「共創」についてTOMOさんは”バレエの衣装をコレクションのテーマにしたこともあったので、やってみたい分野ではありました。今まで機会がなかったので心待ちにしていました。”と念願が叶った様子。
しかし、衣装を手掛ける上で”デザイナーとしての個性の出し方と、ダンサーさんの快適さとデザインの特殊性のバランスを取るのが難しかった”と苦労を語ると、”動いて美しい服のディテールをリサーチすることから始めて、作ったものを着てもらっても上手くいかなくて、そぎ落としながら試していきました。結局、バレエの衣装をベースに考えるのが美しくできるんだなって。でも、ただトレイスするだけでなく、自分のシグネチャーのスタイルと色を盛り込んで、オリジナルのスタイルを作っていきました”と振り返りました。
今回の公演にはTOMOさんの「色」に対する特別な思いが込められています。TOMOさんは”去年からコンテンポラリーアーティストとしても活動して絵を描く中で、「色彩が世の中にある」っていう喜びが過小評価されているのに最近気づいて、「色がある喜びをみんなで共有したい」っていう気持ちから、今回の演目に繋がりました。”と作品に込めた想いを語りました。
サム・スミスさん、レディー・ガガさん、渡辺直美さん、そして東京オリンピックでMISIAさんが国歌斉唱の際に衣装を着用するなど、沢山の著名人の衣装を担当してきたTOMOさん。愛される衣装を作る上で”観る人のこと、着る人のこと、どちらも考えられている衣装が素晴らしい衣装かなと思います。小難しくない、親切心がある、受け入れられやすいデザインが大切かな"とTOMOさん流のこだわりを明かしました。
【担当:芸能情報ステーション】