![大谷翔平「僕自身は何かに賭けたり頼んだりしたことはない」水原一平通訳の違法賭博報道について声明文読み上げ](/assets/out/images/jnn/1074269.jpg)
ドジャース大谷翔平(29)が26日(日本時間)、水原一平通訳(39)が違法賭博に関与したと報じられ、球団を解雇された問題について初めて口を開いた。
「僕も話したかった」と第一声を発した大谷。今回は大谷の声明文のみの発表となり、記者からの質問には応じず、カメラやビデオ撮影も禁止された。エンゼルスとのオープン戦試合前に日米多くの報道陣が集まり注目された会見は「僕自身も信頼していた方の過ちっていうのを悲しくというかショックです」という言葉から始まった。
「僕自身は何かに賭けたりとか、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたりとか、それをまた頼んだりとかっていうことはないですし、僕の口座からブックメーカーに対して誰かに送金を依頼したことは全くありません」と自身の関与を否定した。
「数日前まで彼がそういうことをしていたということは全く知りませんでした 。結論から言うと僕の口座からお金を盗んでかつ僕の周りみんなに嘘をついていた 」とした。
さらに米メディアの単独取材についても「一平さんはこういう取材があったということは 僕に話していなかった。代理人には一平さんにではなく友人の借金の肩代わりとして支払ったという風に僕の代理人を含めてみんなに話してました 」と話し、「この翌日にさらに一平さんは代理人に対して借金は自分のもの一平さんが自身がつくったものということを説明しました 」と経緯を語った。
大谷自身が初めて知ったのは韓国で行われた第1戦、20日の試合後だという。「韓国での第1戦が終わった後のチームミーティングの時、 英語で全部話していたので、僕に通訳はついていなかったので完全に理解はしてなかったですけどもなんとなく違和感は感じていました。 その時に彼は僕に対して、ホテルに帰った後、二人で 詳しいことを話したいのでとホテルで待つことにしてました」と説明した。
「ホテルに戻ってそこで初めて話をして彼に巨額の借金があるということを知りました。 彼はその時私に僕の口座に勝手にアクセスしてブックメーカーに送金していたということを僕に伝えました。これはおかしいなと思い、代理人たちを呼んで話し合いました」とし、「話し合いが終わり代理人もうそをつかれたことを初めて知って、すぐにドジャースと弁護士の人たちに連絡しました」と状況を細かく話した。
「 この翌日にさらに尋問で一平さんは僕らと代理人に対して借金は自分のもの、つまり一平さんが自身がつくったものということを説明しました。それを僕が肩代わりしたという話をその時に代理人に話していました。そして、これらは全くの全てがうそだったという事です」と厳しい表情を現した。
ここまでしっかり語っていた大谷だが「正直ショックという…言葉が正しいとは思わないですし、それ以上の…ん…うまく言葉では表せないような感覚で、この1週間ぐらいはずっと過ごしてきたので、今はそれを言葉にするのは難しいなというふうに思っています」と言葉を詰まらせていた。 最後には「気持ちを切り替えるのは難しいですけども、シーズンに向けてまたスタートしたいですし、今日まずお話できてよかったと思っている」と締めくくった。声明文を読み終えると大谷は報道陣の質問を受けつけずクラブハウスへ引き上げた。