猫は警戒心が強く繊細な性格の子が多いため、ストレスを感じやすい動物です。そのため、普段の生活で私たち人間にとっては気にならないことでも、猫にとっては大きなストレスの原因になっているかもしれません。そこで今回は、猫を疲れさせてしまう「飼育環境」についてお話しいたします。
1.大きな音がする
猫の聴覚は人間の何倍も優れていると言われています。
そのため、私たち人間には聞き取れない周波数の音も、耳の良い猫はとらえることができるのです。
掃除機やドライヤーといった生活していくうえで欠かせない家電製品の音や、家の外から聞こえる車やバイク、工事の騒音などは、猫にとって大きなストレスになってしまう場合があります。
家電製品を使用する際や、外部からの避けられない騒音に対処するためにも、猫がリラックスできる静かで安全な避難場所を提供することが重要です。
2.まぶしすぎる蛍光灯の光
猫の目には、タペタムと呼ばれる反射板の機能が備わっているため、薄暗い場所でも物を見ることができます。
そのため、蛍光灯などのまぶしい光にストレスを感じてしまう場合があります。
それだけでなく、蛍光灯の明かりは高速で点滅することで発光する仕組みになっているため、動体視力の優れた猫にはその点滅した光がダイレクトに見えてしまうのだそうです。
人間にとって日々の暮らしで欠かすことのできない蛍光灯の明かりですが、猫にとってはかなりストレスになってしまうかもしれません。
蛍光灯や白熱電球と比べると、LED電球は点滅が少ないと言われているので、ストレスを感じやすい猫のためにLED電球に取り替えてあげるのも、ひとつの手段なのではないでしょうか。
3.来客が多い
来客が多い家も、猫にとってはストレスを感じる要因になることがあります。
社交的で人懐っこい猫であれば問題ありませんが、警戒心が強い猫は知らない人が家にいると「自分の縄張りが荒らされてしまうのではないか」と感じてストレスになってしまいます。
来客時に猫が安心して隠れられるように、落ち着ける場所を用意してあげるなどの配慮が必要です。
猫にできるだけ負担をかけないよう不安な気持ちに寄り添い、少しでもリラックスできるようにそっとしておいてあげましょう。
来客が帰ったあとは猫のタイミングで出てきてくれるはずですので、どこかへ逃げたり隠れている猫を無理やり引きずり出すようなことは絶対にやめてくださいね。
4.仲が悪い猫やほかの動物がいる
猫は縄張り意識が強く、もともと単独で生活していた動物でもあるので、ほかの猫や動物と同じ空間にいるのがストレスになる場合があります。
特に仲が悪い猫やほかの動物がいると、ストレスを溜め込んでしまいリラックスして生活することが難しくなってしまいます。
仲の悪い相手とトラブルになってしまっても、落ち着ける隠れ場所を用意することや、可能な限り生活スペースを分けるなどの配慮が必要かもしれません。
ストレスはさまざまな体調不良を引き起こす要因になりかねませんので、飼育環境の見直しも猫のストレス対策や健康を守るためには重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、気付かぬうちに猫のストレスの要因になっているかもしれない「飼育環境」についてお話しいたしました。
猫は警戒心が強く繊細な性格をしている子が多いため、私たち人間が思っている以上に小さなことでもストレスを感じてしまいます。
猫と一緒に生活するにあたって、すべてのストレスを取り除いてあげることは難しいかもしれません。
しかし、猫がストレスを感じやすいシチュエーションに合わせて工夫をすることで、心の負担を軽減してあげることはできるのではないでしょうか。
日々の生活で愛猫を疲れさせていないか、これを機に今一度飼育環境を確認してみてくださいね。
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