自民党派閥の裏金事件の処分を決める党紀委員会がまもなく始まります。自民党本部から長田記者が最新情報を伝えします。
【動画】【中継】自民党・党紀委員会まもなく始まる 安倍派・二階派議員ら39人の処分決定へ
党紀委員会は午後4時に始まる予定でしたが、予定の時刻を過ぎても始まっておらず、委員会に先立って行われている今の懇談会で、処分をめぐって議論が紛糾しているものと思われます。
この後の党紀委員会では、冒頭、茂木幹事長から党執行部の処分方針について説明が行われます。
複数の関係者によりますと、安倍派のキックバックの復活をめぐり協議した4人の幹部を、「離党勧告」や「党員資格停止1年」とするなどの処分が決定します。
検察の捜査が終結してから2か月以上が経ちますが、党の処分がここまで決まらなかった背景には、▼安倍派のキックバックなどについて岸田総理自らが安倍派幹部の再聴取に乗り出しても、明確な証言が出ず、実態解明が進まなかったこと、▼今年9月の総裁選などを見据え党執行部が安倍派や二階派から処分による反発を恐れて、処分の調整に積極的に動かなかったことなどがあります。
ただ、ある党幹部は「党内の争いをしている場合ではない。これは自民党の危機だ」と話していて、処分のあとも国民の信頼回復に向けた姿勢が問われ続けることになります。