国賓待遇でアメリカを訪れている岸田総理はバイデン大統領と会談し、防衛・安全保障や宇宙など幅広い分野での連携強化で合意しました。
【動画】日米首脳会談 防衛・安全保障や宇宙など幅広い分野での連携強化で合意
会談の共同声明では、日本とアメリカを「未来のためのグローバル・パートナー」と位置づけ、日米同盟の強固さを誇りました。
岸田総理
「今こそ、日米両国がグローバルなパートナーとして真価を発揮すべき時である」
最大の成果として打ち出されたのは、防衛・安全保障分野での協力の強化です。自衛隊の統合作戦司令部創設に伴い、自衛隊と在日アメリカ軍の連携を強化するほか、防衛装備品などに関して日米の実務者で話し合う協議体を設置することも決めました。
また、宇宙分野での合意も目を引く内容で、アメリカが主導する有人月面探査「アルテミス計画」で日本人の宇宙飛行士2人を月面着陸させる方針で合意しました。日本人が月に降り立てば、初めてとなります。
また、会談の中では岸田総理がバイデン大統領に北朝鮮との直接の対話を模索していることを説明し、バイデン大統領は支持する考えを示しました。
アメリカ バイデン大統領
「同盟国が北朝鮮との対話を開始する機会を歓迎する」
バイデン大統領はさらに、「アメリカは前提条件なしで北朝鮮との対話にいつでも応じる用意がある」と述べると同時に、「私は日本を信頼しているし、岸田総理も信頼している。北朝鮮との対話を求めることは前向きなことだ」と強調しました。