猫からうつる厄介な皮膚病『疥癬』原因や症状、治療法を解説

2024-04-17 16:00

愛猫ちゃんが耳まわりを必要以上に掻いていたら、何らかの皮膚病に罹っているサインかもしれません。今回の記事では、代表的なものとして「疥癬」を紹介します。どんな病気なのか、飼い主のみなさんはぜひ知っておいてください。

猫の疥癬は要注意

疥癬に感染した猫

疥癬は「かいせん」と読み、ネコショウセンコウヒゼンダニ(以下、ヒゼンダニ)がきっかけで起こる皮膚感染症です。狂犬病や鳥インフルエンザ、エキノコックスと同じように、動物との接触で人間も感染します(人獣共通感染症)。

ヒゼンダニは、肉眼レベルでは見えないほど微小なダニです。皮膚の角質層にトンネルを掘るように入り込み、寄生し始めると、排泄したり、卵を産みつけたりします。

孵化から成虫になるまでは約2週間、感染から発症するまでの潜伏期間は約2~6週間です。

ヒゼンダニそのもの、あるいは、残した排泄物に対してアレルギー反応が起こると、症状として強い痒みがあらわれます。

この症状があらわれると疥癬のサインかも

耳を掻く猫

人間が感染すると、一時的に症状は出ますが、ほとんどのケースで自然に回復します。ただし、猫の疥癬はかなり厄介です。症状があっという間に全身へと広がっていきます。以下のチェック項目に当てはまると、愛猫が疥癬にかかっているかもしれません。

  • 耳の先端がかさぶたになる
  • 皮膚の厚みが増し、乾いたように硬くなる
  • フケや発疹、赤いぶつぶつが目立つ
  • しきりに頭を振る
  • 激しく掻きむしる

疥癬の症状は、多くの場合、耳まわりを中心にあらわれ始めます。そして、非常に問題なのは、強烈な痒みです。思わず掻きむしらずにはいられないほどで、皮膚炎になったり、出血、化膿を伴ったりすることもあります。

とりわけ、免疫力が弱い子猫やシニア猫は要注意です。症状が悪化しやすく、程度によっては命に関わることもあるため、決して楽観視できません。

どうやって感染するのか?

外猫たち

疥癬は、感染した個体との接触を通じて、猫から猫へと広がっていきます。いちばん感染リスクが高いのは、他の猫たちと接触機会の多い外飼い猫です。

また、多頭飼育下では、必然的に感染拡大の危険性が高くなります。タオルやブラシといった共有グッズでも感染するので、個別に使い分けるなどして、しっかり対策しましょう。使用後は消毒することも感染拡大を予防する手段として重要です。

猫同士の直接的な接触以外にも、感染ルートがあります。たとえば、飼い主のみなさんも外で他の猫と戯れる機会があるかもしれません。

もし疥癬に感染した猫だった場合、知らないうちに、服に付着したヒゼンダニを持ち帰っている可能性も考えられます。

疥癬はねこちゃんに強烈な痒みをもたらすストレス源です。人が寄生されると強烈な痒みをもたらします。他の猫と関わった後は、十分に気をつけてください。

疥癬の治療法とは?

イベルメクチン

まずは、感染の有無を調べるため、皮膚検査(皮膚掻爬検査、セロテープ法など)です。診断の結果、感染が判明すると、イベルメクチン(注射、あるいは内服薬)、セラメクチン(スポットタイプ)などの駆虫薬を使い、身体に広がったヒゼンダニを取り除いていきます。

一回の治療で症状はかなり改善されますが、これらの薬剤はヒゼンダニの卵には効果がないため、孵化から成虫になるタイミング(約2週間後)を見計らって、複数回、投与する必要があります。完治可能な皮膚病なので、早めに病院に連れていってあげてください。

ちなみに、イベルメクチンを発見したのは北里大学特別栄誉教授の大村智博士です。その功績を称えられ、2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。

まとめ

病院の猫

猫の疥癬は、猫同士の接触で感染します。いったん感染してしまうと、耳、顔、首、さらに全身にかけて症状が拡大。掻きむしるほどの激しい痒みは、猫ちゃんの幸せな暮らしを壊す脅威です。

人間と違って、放っておいても猫の疥癬は治りません。適切な治療が不可欠です。症状があらわれ始めたら、すぐに動物病院に行きましょう。

予防対策として、完全室内飼育、常日頃から清潔な生活環境を整えることも大切です。ねこちゃんの疥癬予防効果がある薬を毎月投与することも大事でしょう。

関連記事

猫が『おやつをもらいたくて』とった行動…まさかのおねだりの方法が可愛すぎると108万再生を突破「ニヤニヤが止まらん」「かわいい~」
猫が「んー」と鳴く理由と気持ち
『温厚な大型犬』が猫に怒った結果…平和的解決をする行動がやさしすぎると1万7000再生「そら怒るわw」「仏の顔も三度まで」と賞賛の声
猫が他の猫の首を噛む理由と止めさせる方法
『猫用お布団』をプレゼントしてみたら…まさかの結果が予想外すぎると37万9000再生「寝顔の威力すごい」「かわいい」の声

  1. 【石橋てるみ】東京医科大学 卒業を報告「"永遠の女子大生∞"に終止符です!!」
  2. 高齢男性が車にはねられ重傷を負ったひき逃げ事件で85歳の男を逮捕 「人にぶつかったとは思わなかった」と容疑を否認 埼玉・草加市
  3. 世界中で大ブーム、ピックルボール国際大会が7月に東京で開催 賞金総額5万ドル、アジア圏トッププレーヤー含む約750人参戦
  4. 【 LUNA SEA 】 3月12日開催ライブの生配信を発表 「真矢の願いを乗せたステージ」
  5. 栃木県で大雪警報 宇都宮では積雪12センチ観測 車のスタックや線路で倒竹など交通にも影響
  6. 「静かすぎてうるさい」原発被災地を尾崎世界観が歩く 85%が帰還困難区域の福島・双葉町 東日本大震災15年「避難住民」それぞれの選択【news23】
  7. アサヒGHD「システム障害」で延期していた決算発表 業績への影響は軽微 去年9月まで
  8. 「小遣いが5000円くらいで金がほしかった」神奈川県藤沢市の路上で高齢女性からバッグを奪いけがさせたか 県立高校男子生徒2人を逮捕 警察は余罪を捜査 神奈川県警
  9. 旅券法改正案閣議決定 10年用パスポートのオンライン申請手数料は約7000円安い8900円に変更へ
  10. 「不思議な気持ちを抱えている」現役引退表明の髙木美帆、ラストレースを終え帰国「そのときが来たかなと思った」
  1. 140キロ超で交差点に進入か 「他の車を追い抜こうと思った」危険運転致死の疑いで26歳男を逮捕・送検 富山母子死亡事故
  2. 【 吉田沙保里 】 〝霊長類最強女子〟が 百獣の王・武井壮に求婚 「結婚するなら今ですよ」 武井壮 「恐ろしい生物が生まれそう」
  3. 【 フリーアナ・栗林さみ 】 「誹謗中傷投稿をされ続けていて不安に思っています」 想い綴る 「然るべき措置を検討」 元新潟テレビアナ
  4. 【真冬の寒さ】東京都内の雪・雨は午後やむ 西~北日本の日本海側の雪・雨の範囲も狭くなる 気温あまり上がらず 10日これからの天気
  5. 【 中村鶴松 】 不起訴処分を受け謝罪 「今回の件を厳粛に受けとめ自分自身を見つめ直してまいります」 今後の活動は協議へ 【コメント全文】
  6. 「ガスを吸い込み」大王製紙の工場から作業員6人搬送 60代男性が意識不明 ガスが漏れた設備をストップ 岐阜・可児市
  7. 【 GACKT 】『LUNA SEA』ドラムス・真矢さんの献花式に参列「大切な人との別れは 必ず訪れる これは避けられない」切実な思いを吐露
  8. 【 華原朋美 】 子どもと遊園地へ 「おもちくんが可愛くて仕方なくてどうしようもないわたし」
  9. 「楽天モバイル」の回線を不正契約できるウェブサイト作成し不正契約手助けか 19歳無職の男逮捕 約500万件のIDとパスワード入手し犯行か 警視庁
  10. 「命を守るためのものではない」東京大空襲から81年 なぜ多くの人が避難した防空壕で亡くなったのか 防空壕の役割とは【戦後80年 つなぐ、つながる】
  11. 「小遣いが5000円くらいで金がほしかった」神奈川県藤沢市の路上で高齢女性からバッグを奪いけがさせたか 県立高校男子生徒2人を逮捕 警察は余罪を捜査 神奈川県警
  12. 猫が亡くなったときに『形見』を残す方法5つ 愛猫の生きた証となる物とは