『王族に愛された猫種』5選 高貴な人にしか飼育が許されなかった猫も

2024-04-18 12:00

かつての王室や貴族のあいだでは、動物を飼育することは特権的な地位のひとつの証でした。とくに王族に愛された猫種は、優雅で上品なたたずまいから、階級秩序の中で貴重な存在とされてきたり。忠実な伴侶としてそばに置かれた猫たちは、高貴な人々の心を癒し、時に権力の象徴ともなっていたのです。そこで今回はそんな王族に愛された猫種5つを紹介します。猫好きさん、猫の飼い主さん必見の内容です。

1.ペルシャ

ペルシャ猫

ペルシャ猫は、長い歴史の中で王族や貴族からこよなく愛された猫種のひとつです。

イラン(旧ペルシア)を原産とする、大きな丸い目と長い毛並みが特徴的なこの猫は、16世界紀にヨーロッパに伝わり、すぐさま王侯貴族の賞賛を浴びました。

その風格あるたたずまいと上品な振る舞いは高貴な人々の間で絶大な人気を誇り、現在もペルシャは「猫の王様」とも呼ばれるほどの品格を持っていますね。

ペルシャを飼育していた王族は、イギリスのビクトリア女王をはじめ多くの王族が飼っていたとされています。

優雅な立ち振る舞いと気品あふれる雰囲気は、まさに王室の象徴にふさわしいものでした。

2.ロシアンブルー

ロシアンブルー

ロシアを象徴する猫種ロシアンブルーは、名前の通り青みがかった美しい被毛とグリーンの瞳が特徴の猫です。

おとなしく甘えん坊なロシアンブルーは当時貴族の間で人気を集めるようになり、なかでもロシアの最後の王朝「ロマノフ王朝」の一族にも深く愛されていました。

ロマノフ王朝の皇帝「ニコライ2世」は、ロシアンブルーの飼い猫を「ヴァシュカ」と名づけ、大切にしていたのだとか。

ロシアンブルーの美しい被毛や瞳はまるで宝石のようで、当時の貴族たちも森の妖精のような不思議な存在に見えたことでしょう。

またロシアンブルーは気品と優雅さを体現する猫種でもあり、威風堂々とした見た目と雰囲気ある振る舞いは、王室・貴族の猫と思わせるものでした。

3.シャム

シャム

シャム猫は、タイ(旧シャム)が起源で500年以上の長い歴史のある猫です。

そんなシャム猫ですが、王族に人気の猫種で、一般人が所有することは許されませんでした。つまり、王族や高位の寺院だけしかシャムを飼育できなかったのです。

しかし1884年にイギリスに渡ったことをきっかけに世界中で愛される猫となり、現在は日本でも一般的にみられる「メジャーな猫種」となっています。

美しい濃い目と、スマートでスリムな体つきが特徴的なシャム猫。そのルックスから王族の気高さと気品を感じさせ、特別な存在として王族にも大切にされてきたのです。

4.ターキッシュアンゴラ

美人のターキッシュアンゴラ

ターキッシュアンゴラの起源は、16世紀頃までさかのぼります。アンゴラ地方(現在のトルコ)で「マヌルネコ」の自然交配によって誕生したといわれている猫で、トルコでは「生きる宝石」ともいわれています。

16世紀にはヨーロッパに持ち込まれ、王族や貴族の間で人気を博したターキッシュアンゴラ。とくにフランス王室では、フランス革命の悲劇の女王マリー・アントワネットがターキッシュアンゴラを寵愛したことで有名です。

繊細な美しい被毛に加えてアクティブで人懐っこく、しかし自分を大切にしてくれる飼い主には、忠実で穏やかな性格の持ち主。そのようなターキッシュアンゴラは、まさに王族が求めていた存在だったのかもしれません。

5.コラット

歩くコラット猫

コラットは、古代からタイ王室で大切にされてきた猫種です。14世紀の文献にもその姿が描かれており、王族に愛されてきた長い歴史があります。

「幸福の猫」の意味を持つ「シ・サワット」という呼び名も持っているそうです。

コラットの特徴は、なんといってもその美しい銀青色の毛並みです。短く滑らかな毛並みは光沢があり、まるでシルクのような手触りで、どことなくロシアンブルーを連想させます。

マイペースな性格と人懐っこさも持ち合わせており、その気品あふれるたたずまいと上品な振る舞いは、まさに「王室の猫」そのものです。

まとめ

キング猫

優雅で上品なたたずまいから、王族や貴族の心を掴んだ猫たち。

時代を超えて愛され続けた理由は、確かに高貴な雰囲気や美しいルックスにもありますが、その強い個性と性格こそが最大の魅力だったのかもしれません。

王室の歴史の中で特別な存在として大切にされてきた猫種たちは、今や身分や国を問わず多くの人々を魅了し続けています。

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