4月17日、18日にかけ、東北から九州の広い範囲で「黄砂」が観測されています。
【写真を見る】「黄砂」による健康被害に注意 飛来中に汚染物質付着の可能性も【ひるおび】
「黄砂」の大きさは?
人の髪の毛の直径・・・約0.1mm(100μm)
スギ花粉・・・約30μm
黄砂・・・約4μm
気象予報士 森朗氏:
黄砂はとにかく小さいんです。
花粉の大きさにくらべて黄砂の粒はとても小さく、しかもスギ花粉は割と丸いんですが、黄砂は石ころですからギザギザしているんです。
これが車についたら傷もつきますし、服の繊維の間に入ったりすると引っかかってなかなか取れないという状態になります。
車に黄砂が付着した場合
黄砂が付着した車は、いきなり濡れたタオルなどで拭くと車体を傷つけてしまうおそれがあります。
まずは高圧洗浄機などの水洗いで黄砂を洗い流し、その後優しく泡で洗い、乾いた布で拭き取ることで、車を傷つけることなく手入れすることができるそうです。
気象予報士 森朗氏:
今飛んでますからね。まだこれから汚れますから、なかなか洗車のタイミングはないんですが…
恵俊彰:
「黄砂」っていうぐらいですから、「砂」「石」なんですよね。
鹿児島だったので桜島の灰も良く飛んでくるんですけど、それもとにかくすぐ拭いちゃ駄目って言われてました。
金属アレルギーも…健康被害に注意
他にも、黄砂による健康被害が心配されます。
◆アレルギー症状
目のかゆみ・結膜炎・鼻水・くしゃみなどを引き起こすことがある
◆呼吸器疾患
喘息症状の悪化
◆循環器疾患
黄砂と循環器疾患による死亡について関連が見られている
特に注意したいのは、「花粉症」と「金属アレルギー」です。
◆花粉症
黄砂と花粉の飛散時期が重なるので症状が悪化する可能性も
◆金属アレルギー
黄砂には金属が含まれているので皮膚症状が出ることもある
気象予報士 森朗氏:
皮膚症状はどういうことかといいますと、黄砂が中国大陸から飛んでくるときに、途中で硝酸塩や硫酸塩などの汚染物質の粒子がくっついてくるんです。
この黄砂が湿度の高いところを飛んでくると、水分によって硝酸塩とか硫酸塩が溶けます。
この液体が肌につくと、アレルギー反応を起こしてしまうんです。
コメンテーター 眞鍋かをり:
この症状、まさに子どもが最近なっています。アレルギー症状に加えて喉も痛くて、すごく痒がっていたんです。
最初風邪かなと思って学校を休ませて病院に連れていったら炎症はしてないということだったんですけど、黄砂の影響というのはあまり意識してなかったです。
気象予報士 森朗氏:
黄砂が飛んでいるときは、特にアレルギーを持っている方はなるべくお出かけにならない方がいいと思います。
黄砂を含んだ雨に注意 今後の予想は
気象予報士 森朗氏:
黄砂の大きさは様々で、大きな粒は地上に降ってくるんですが、小さい粒はなかなか落ちてこないで空に漂います。
そうすると今度は雨が降ったときに雨と一緒に落ちてきます。
日曜日は広い範囲で雨の予想なので、この雨がまた黄砂を地面に引きずり落とす可能性があります。
また、黄砂が発生する中国では、今年は雨が少なくなっています。
中国・北京の降水量は2月、3月、4月と平年より少ない状況が続いています。
気象予報士 森朗氏:
非常に乾燥しているので、砂嵐が起こりやすい。
これが偏西風に乗って飛んできますので、くれぐれも用心していただきたいと思います。
(ひるおび 2024年4月18日放送より)