![三浦龍司、大会新Vもパリ五輪代表内定はお預け...本職3000m障害で参加標準記録に届かず【織田記念陸上】](/assets/out/images/jnn/1143131.jpg)
■第58回織田幹雄記念国際陸上競技大会(29日、広島・ホットスタッフフィールド広島)
男子3000m障害に出場した三浦龍司(22・SUBARU)が大会記録の8分22秒07をマークして優勝。今大会ではパリ五輪参加標準記録(8分15秒00)には届かず、2大会連続の五輪代表内定は次戦以降に持ち越しとなった。
雨が降り続く中、序盤から先頭に飛び出し積極的にレースを展開。終盤は前を走るフィレモン・キプラガット(愛三工業)との一騎討ちとなり、ラスト1周でスパートを仕掛けた三浦は残り半周からさらにギアを上げ逆転優勝を果たした。
レース後、三浦は「動きのキレも含めてまだまだだなと、(8分)20秒台前半を狙っていたので22秒はまずまず。これからはパリ五輪に向けて調整していくので、しっかり合わせていきたい」と話した。さらに「(織田記念で)3000m障害に出るのが久しぶりで、また雨の中でのレースというのも経験値としては慣れておく必要もありますし。そこである程度の結果を出したという意味では良い大会だったんじゃないかなと思います」とし、「次はダイヤモンドリーグなので、数試合重ねる中で内定を決めたい」と意気込んだ。
例年は5000mに出場していた大会だが、今年は本職の3000m障害に出場。社会人になってから初めて3000m障害のレースに挑んだ。21年の東京五輪は7位、昨年の世界陸上ブダペストでは6位入賞と大舞台で結果を出してきた三浦は、世界陸上入賞者(8位以内)のため、パリ五輪標準記録突破で五輪代表内定という条件になっている。
“社会人デビュー戦”となった13日の金栗記念陸上では、1500mに出場し自身2番目の好記録で日本人トップの2位。「2024年は待ち望んでいた年。パリ五輪でメダルを獲れるように頑張っていきたい」とレース後に強く意気込んでいた。