猫は『被毛の色や柄』で性格が変わる?5つのタイプと傾向、その理由も

2024-05-09 20:20

猫好きな人たちは、猫の毛色や柄にそれぞれ好みがあるのではないでしょうか?これまで多くの猫飼いがなんとなく感じていた猫の毛柄による性格の違いは、専門分野で研究されるようになり、日本だけでなく、さまざまな国でも調査されるようになりました。その中でも、今回は日本に多い毛色(毛柄)を5つにわけて解説します。

1.白/黒/白黒

白猫と黒猫

日本では幸運を招くといわれている白・黒の単色の猫。白と黒の2色は「バイカラー」といいます。白黒バイカラーはシンプルにもかかわらず、出てくる模様はとても個性豊かです。

ここでは人気者の白と黒、さらに白黒のパターンを紹介します。

白ネコ

全身が白一色の猫は、内気なタイプが多くやや神経質です。

真っ白な猫は、自然界で目立ってしまい捕食者に襲われやすいことから、警戒心が強くなったためだといわれています。

その分、自分を大切にしてくれる飼い主に対しては甘えん坊になり、すこし独占欲が強い傾向があるようです。

黒ネコ

同じ単色でも、全身真っ黒な猫は、好奇心が旺盛で人間への警戒心も薄い傾向にあります。

狩猟能力が高く、狩りやおもちゃ遊びが大好きです。同時に、場の雰囲気を感じて状況に応じて対応する能力が高ので、飼い主にも上手なつきあい方をしてくれます、

白黒/黒白

白が多く黒い模様があるのは白黒で、黒い毛が少ないとブチとも呼ばれます。白猫のようにやや警戒心が高めです。

黒地に白い模様は黒白と呼ばれます。穏やかで人が好きな子が多いようです。

バイカラー(2色)の猫は、甘えん坊な面と好奇心旺盛な面を持ち合わせているため、室内飼いをする猫の中でもメリハリ付けて飼いやすいタイプです。飼い主がいるときは上手に甘え、お留守中もひとりで上手に遊べます。

2.三毛/サビ

三毛猫美人

三毛とサビは、同じ遺伝子で茶と黒の配列ができるため、ここでは同じ項目で扱います。三毛もサビも基本はすべてメス猫です。オスが誕生するのは3万分の1とも言われています。

三毛

白い毛のベースに茶色と黒が混ざっている三毛猫。黒い被毛が単色黒の三毛と、シマ模様のはいったシマ三毛がいます。

三毛猫は、気高く、よそよそしく、気まぐれで、まるで女王様なタイプといわれます。これは世界中の猫好きの多くが同意するでしょう。

しかし、実際に三毛を飼っている人は、甘えん坊さんな面をよく知っています。三毛猫が気安く甘えないというイメージが強いのは、三毛の美しさから人間が勝手にイメージしているだけなのかも知れませんね。

サビネコ

別名「トーティシェル(べっ甲)」と呼ばれるサビ猫は、茶色ベースに黒いベールをまとったような複雑な模様をしています。

性格は毛柄のように複雑で、警戒心が高く、気が強くて攻撃的な個体がいる半面、協調性があって飼い主や同居猫に対しても甘えん坊な個体がいるほど両極端です。

基本的には頭がよく、記憶した情報を上手に活用します。たとえば、ごはんの時間や飼い主の車の音、冷蔵庫や戸棚の開閉の仕方まで覚えてしまうかもしれません。

「飼う」というより「一緒に生活する」と考えると、とてもつきあいやすい猫です。

3.茶トラ/チャ白

茶トラ

茶トラの多くはオス猫で、メスが生まれる確率は約2割。三毛やサビのオスと比べると確率は高いものの、圧倒的にオスが多い毛色なのです。

茶トラの猫は、人懐っこくてやさしい明るい性格をしています。若いころは、かなりやんちゃでムキになるような一面もありますが、年を重ねるにつれて温和になるでしょう。

ときどき、臆病な一面を見せるため、環境の変化は注意深く行う必要があります。

茶トラに白が混ざっている茶シロは、賢さや落ち着きが増して、パートナーとして暮らすのに最適です。はじめて猫を飼う人も、チャ白は飼いやすいでしょう。

茶トラやチャ白のメスは、オスと比べるとのんびりした性格をしている傾向があります。

4.キジトラ/キジ白

キジトラ様

キジトラのキジは、鳥のキジ(メス)から来ています。こげ茶色ベースに黒いシマ模様があり、毛の一本一本もよく見ると、茶色と黒のシマシマになっています。

この模様は、イエネコの祖先であるリビアヤマネコの毛柄を引き継いでいて、ほかの毛色に比べて、保身的で野性味あふれる性格をしています。

野性的だからといって排他的・攻撃的なわけではありません。リビアヤマネコが人間の生活に近づいてきたように、ほかの猫に対しても社交的な性格をしているのです。

キジトラに白が入るキジ白は、慣れてしまった相手にはとても甘えん坊になります。「遊んで、遊んで」「撫でて、撫でて」と要求が多いこともありますが、一方で身体を拘束される抱っこは嫌う傾向にあります。

5.サバトラ/サバ白

サバトラ

灰色ベースに、黒いシマ模様があるのがサバトラです。セイヨウサバの銀色の体に濃いシマ模様がハッキリ表れているところから「サバトラ(マッカレルタビー)」と名付けられました。

日本に昔からいる猫の毛色には、サバトラの遺伝子はないため、現在見られるサバトラは洋猫の血を引いているといわれています。

サバトラは遊び好きで、人懐っこくて、素直。まるで大きくなっても純粋なこどものような性格です。フレンドリーな欧米の気質を持っているのかもしれませんね。

おなかや足が白くなっているサバ白は、白い毛のないサバトラより、ややプライドが高く、慎重派が多いようです。ややマイペースなところもあります。

猫の性格を決定するもの

子猫兄弟

猫の毛色・毛柄は見ているだけでも楽しいものですが、このようなバリエーションと性格の結びつきはどのように決められるのでしょうか。

実は、同じ毛色・毛柄であれば、必ずしもそのような性格になるという生物学的な根拠はありません。

これまでにいろんな国で、猫の毛色と性格の研究は行われてきましたが、いずれも研究者や飼い主など人間の主観が大いに反映されているためです。

猫は個体差が大きい動物です。女王気質の三毛猫でも、本当は飼い主に気を使いがちで、常に控えめにしているだけかもしれません。日本では、人懐っこくフレンドリーな茶白も、海外の研究では「ほかの毛色と比べて、臆病で攻撃性が高い」といわれています。

猫の性格は、生まれつきの気質や生育過程、そして飼い主との関係が大きく影響します。過酷な環境で暮らしてきた野良猫が、警戒心が高く、臆病、または攻撃的になってしまうのは理解できるでしょう。

どんな毛色・毛柄の猫でも、良好な環境で生活することで、おだやかで付き合いやすい性格になります。

大切なことは、猫の性格をあまり決めつけずに、そのときどきの猫の在り方を、ありのままに受け入れてあげることでしょう。

まとめ

部屋で遊ぶ2匹の猫たち

今回は、猫の毛色5タイプについて解説しました。

猫の毛色は遺伝子によって決まりますが、性格を決定づける要因は多岐に渡ります。

最初は神経質で怒りっぽく攻撃的だった猫でも、飼育環境によってはまったく別の猫になったようにおだやかなのんびり屋さんになることもあるのです。

そのため、猫を飼っている人にとっては、「うんうん、ホントにそう」とうなずける部分と「え?うちの子はそうではないけど」と疑問に思う部分もあったかもしれませんね。

猫の性格や行動は、最終的には、お世話をする人との相性も関係してきます。大きな愛情を持って接していると、どんな子でもつきあいやすい性格になりますよ。

関連記事

猫が声を出さずに鳴く「サイレントニャー」の心理
保護猫が『1年ぶりに再会した母親』を思い出した瞬間…その後の様子に"涙"がでると12万6000再生「また会えるよ」「感激」の声
保護した子猫が『本性』を現した結果…まさかの狂暴すぎる行動が面白いと3万1000再生「元気そうで何より」「背中までw」の声
『一人ぼっちで鳴いていた子猫』の結末…幸せを掴むまでの話に胸が熱くなると75万6000再生「救ってくれてありがとう」「素敵」
猫は一緒に寝る人を選んでいる?人のそばで寝る理由、一緒に寝る方法と注意点

  1. 初めて『動物園』にやってきた2匹の犬→楽しすぎて…まるで『小さな子ども』のような行動が5万再生「お友達天国w」「お目目キラキラで最高」
  2. 【 観月ありさ 】バラとケーキで誕生日「目の前の幸せをしっかり感じて」 仲間から祝福“アリねえHappy Birthday” キャンドルは4と9
  3. 「ちゅーる買ってくるね〜」って言って帰ってきたら・・。帰宅後の様子に「すごい記憶力」「天使みたいな存在感」
  4. 【 市川團十郎 】48歳の誕生日 ぼたんさん・新之助さん2人のサプライズに「涙」 大窓の朝日にバルーン
  5. 富士通クライアントコンピューティング「マネパソ」 部活を影で支える大学生マネージャーにノートPC「FMV Note C U」をプレゼント GOOD CAMPUS LIFE Project 始動
  6. 猫が『ため息』をつくときの心理5選 隠された意外な理由や飼い主ができる応え方も解説
  7. 犬が快適に感じる『ベッド』6つ 愛犬が安眠できるベッドの状態とは?眠れているかどうかを判断する方法まで
  8. 生まれたばかりの赤ちゃんと『初めて触れ合った大型犬』→ベビーシッターのような『尊い行動』が6万再生「お利口すぎる」「感動した」と絶賛
  9. 生後8ヶ月半まで売れ残っていた犬→『一緒に帰ろう』と決めた結果…幸せ過ぎる現在の光景が15万再生「会えるのを待っていたんだ」「泣いた」
  10. 幸せになりたければ回せ!チェーンメールと幸の手紙に隠された人間心理
  1. 生後8ヶ月半まで売れ残っていた犬→『一緒に帰ろう』と決めた結果…幸せ過ぎる現在の光景が15万再生「会えるのを待っていたんだ」「泣いた」
  2. 職場でも「スウェットパンツ」なぜ人気?おしゃれに着こなす今風スタイルとは?【THE TIME,】
  3. 家に来たときは『白かった子猫』→2か月後…同じ猫とは思えない『模様の変化』に「イケニャンになった」「かわいくて綺麗」と絶賛の声
  4. 施設から保護犬を引き取って1日後、怯えた表情を浮かべていて…2か月後の『嘘のように変化した光景』が28万再生「幸せなセカンドライフを」
  5. アメリカ連邦最高裁 出生地主義廃止に関する訴訟を審理へ
  6. JR東海道線の車内で女性の服の中に手を入れて下半身を触った疑い 会社員の男(47)逮捕 男は容疑認める 神奈川県警
  7. 【 市川團十郎 】48歳の誕生日 ぼたんさん・新之助さん2人のサプライズに「涙」 大窓の朝日にバルーン
  8. 男の子とソファで転がる大型犬→もはや恋人のように『イチャイチャする光景』が尊いと35万再生「可愛いが過ぎる」「ふたりとも幸せそう」と話題
  9. ノーベル賞の授賞式に向け準備進む 日本人受賞者のための“仕立て店”を取材
  10. 生まれたばかりの赤ちゃんと『初めて触れ合った大型犬』→ベビーシッターのような『尊い行動』が6万再生「お利口すぎる」「感動した」と絶賛
  11. W杯“同グループ”の日本評は…オランダメディア「スピードと卓越した技術」チュニジア「2位争いで最大の障害」
  12. 売春地帯から少女たちを救え 人身売買の実態…救出の一部始終、アジア各国から数万人の女性が毎年インドへ【報道特集】