猫が飼い主のあとをついてまわる行動は、多くの飼い主にとってなじみ深い光景です。その愛らしいしぐさは、飼い主との絆を感じさせ、心温まる瞬間を提供してくれますね。しかしこの行動には一体どのような意味があり、何を示唆しているのでしょうか?こうした疑問をもった飼い主さんは多いかもしれません。そこで今回は猫のあと追いの考えられる理由5つとその対処法を解説します。あと追い猫の飼い主さん必見の内容です。
猫が飼い主のあとをついてまわる理由5つ
1.安心感を求めている
飼い主を「母猫代わり」だと思っている猫は多いです。
そしてそういった猫は、飼い主のにおいや存在が安心感を与えてくれるため、いつも近くにいたがります。離れていると不安になり、ついてまわることで安心感を得ようとしているのです。
また飼い主のそばにいることで、身を守る場所やごはんや水を得ようとも考えています。
2.好奇心があるから
猫は好奇心が非常に強い動物です。
そのため飼い主が何をしているのか常に興味があり、あとをついて確認してみたくなります。このように新しい場所や動きに対する探索欲求から、ついてまわる行動に出るのです。
お風呂やトイレについてくる猫が多いのは、普段自分が入らないような場所で飼い主が何をしているのか気になるからなのだとか…。人間にはわからない、好奇心が強すぎる猫だからこその行動ですね。
3.遊び相手を探しているから
猫にとって飼い主は最高の遊び相手なので、飼い主のあとをついていけばいつか遊んでもらえると期待しています。
とくに若い猫はエネルギッシュで遊びたいという欲求が強いです。そのため飼い主が動くことで、猫はそれを遊びのサインだと受け取り、一緒に遊ぶことを求めて後をついてくることも…。
飼い主がなかなか遊んでくれなくても、しつこく、ついてまわってアピールします。
4.狩猟本能が掻き立てられるから
猫は狩猟動物で、動くものをみると、つい追いかけてしまいます。
そのため飼い主がせっせと部屋を移動する際の足音や動作は、猫にとって獲物の動きに映りがちに。
つまり飼い主の「あとをつける」行為は、狩猟時の「獲物を追跡する」行動と同じ神経回路が働いているのです。
猫が飼い主を獲物だと認識しているわけではありませんが、無意識のうちに狩猟モードになり、つい飼い主のあとをついてまわってしまいます。
また安全な室内環境において、猫はこの狩猟本能を発散する機会が少ない背景も理由のひとつ。飼い主の動きに反応し、あとをついてまわることで、本能的な欲求を満たそうとする面があるのかもしれません。
5.ストレスを解消したいから
ストレスを解消するために、飼い主の後をついていくことがあります。
というのも猫は、生命力は強いですがストレスには非常に弱い動物で、人間と比べても繊細で、些細なことでもストレスを感じてしまいます。
そして猫はストレスが溜めると、攻撃的になったり無意味にソワソワしたりと落ち着かない行動をとったりしますが、この一環として、飼い主のあとをついていくことがあるのです。
とくに甘えん坊な猫は、大好きな飼い主のそばにいることでリラックスし、安心感を得たい気持ちがあるのでしょう。
なお、ストレスの原因はさまざまです。環境の変化・他の動物や人間との出会い・飼い主に無視されることなどがストレスを引き起こします。
猫のあと追いの対処法は?
猫があと追いしてくる理由は、基本的にはポジティブな意味が隠されています。
そのため愛猫があと追いをしてきたら、優しくなでたり、一緒に遊んだりしてスキンシップをとってあげましょう。ゴロゴロとのどを鳴らすようなら、一緒にまったりするのもいいですね。
ただ、もしついてきて欲しくない場所があるなら、猫を制御するのではなく、カギをつけたりして猫が入ってこられない環境を整えましょう。
まとめ
猫が飼い主のあとをついてまわる理由は、愛着や好奇心・遊び相手探し・ストレス解消、さらには本能的な狩猟本能など、さまざまな要因が考えられます。
このようについてくる理由は多々ありますが、猫が元気であれば問題はなく、悪いことでもありません。かまってあげたり、遊び相手になるなどして、猫を喜ばせてあげましょう。
なにより猫に愛情を持って接し、上手く付き合うことが大切です。
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