猫が『精神的にツライ』と感じているときの3つのサイン ストレスの原因を探って対応を

2024-05-17 20:20

人間はストレスがたまると、眠れなくなったり、食欲がなくなったりします。猫もストレスがたまると、気分を紛らわそうとして落ち着きがなくなったり、元気がなくなったりすることがあります。今回は、猫が精神的にツライなと感じたときに見られる3つのストレスサインを紹介します。

1.過剰な毛づくろい

前足をなめる猫

猫は1日のうちでも多くの時間を毛づくろいに費やします。毛づくろいには、被毛をきれいにする、体温調節といった役割のほか、気持ちを落ち着かせる効果もあります。猫はこのように日常的に毛づくろいをしますので、毛づくろい自体は正常な行動です。

ところが精神的にツライなと感じているときに、過剰に毛づくろいをしてしまうことがあります。同じ場所を執拗(しつよう)に舐めたり、噛んだりしていて、脱毛や出血が見られる場合は、ストレスが原因かもしれません。早めに動物病院を受診し適切に対処しましょう。

2.寝ている時間が増える・引きこもっている

丸くなって寝ている猫

猫は、猫の語源が「寝る子」だと言われるくらいよく寝る動物です。1日の多くの時間を寝てすごしています。とはいえほとんど寝っ放し、ご飯の時間になっても起きてこないというときは要注意です。強いストレスを感じている可能性が否定できません。

また引きこもって出てこないときにも注意が必要です。猫はストレスを感じると、コミュニケーションを取ることを拒否するようになることがあります。長期間ストレスを感じていた可能性があります。

いつもよりも寝ている時間が長いというときはストレスのほかに体調不良の場合も強くありますので、注意深く様子を観察し、必要に応じて動物病院を受診しましょう。

3.ウロウロと歩き回る・過剰に鳴く

家の中を歩いている猫

猫はストレスがたまると、落ち着きがなくなり、部屋のなかをウロウロと歩き回る場合があります。「常同障害」と呼ばれる行動です。(もちろん一回だけ見られる場合は違います)

常同障害とは、不安な気持ちを落ち着かせようとして同じ行動を繰り返すことです。上記の過剰な毛づくろいや、しっぽを追いかけてぐるぐると回るといった行動も常同障害のひとつです。

またストレスから、大きな声で鳴くようになることもあります。突然鳴いて走り出したり、ウロウロしながら鳴きつづけるといった行動が見られる場合もあります。

猫のストレスの原因とは?

不機嫌そうな顔の猫

猫のストレスを軽減するためには、原因を知り、適切に対処する必要があります。猫のストレスの原因には以下のことが考えられます。

  • 引っ越しをした
  • ペットホテルに預けた
  • 一方的なスキンシップ
  • お手入れや投薬などの無理強い
  • 同居の家族や動物が増えた
  • 部屋の大幅な模様替えをした

これらは猫がストレスを感じる事柄の一例です。

猫は環境の変化に弱いため、引っ越しや大幅な模様替えはストレスになります。また猫の気持ちを無視したスキンシップや無理強いも、ある程度は我慢しますが、限度を超えるとストレスを感じるようになります。

ストレスの原因が思い当たるのであれば、それぞれに対して適切な対策を取るようにします。どうしても解決ができないときや、異常行動が見られるときは、動物病院を受診し対策を相談しましょう。

まとめ

ベンチでくつろぐ猫

猫は精神的にツライと感じると、毛づくろいや寝ている時間が長くなる、ウロウロと動き回る、いつもと違う鳴き方をするなどの行動の変化が見られるようになります。

猫のストレスサインには、気づきやすいものもあれば、気づきにくいものもあります。愛猫のストレスにいち早く気づくためには、日ごろから行動を観察し、パターンを把握しておく必要があるでしょう。

愛猫がストレスを感じていると思ったら、原因を特定して排除するなどの対策を講じましょう。それでも改善が見られない場合は、動物病院で相談することをおすすめします。

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