犬の散歩で大切なのは従わせることではなく「安全なお散歩を約束するためのガイド」

2024-05-30 06:00

犬のお散歩でよく見かけるしつけのひとつに、リーダーウォークというものがあります。リーダーウォークとは、犬は常に人の隣を歩き、前を歩かせてはいけないというものです。なかにはお散歩中地面の匂いをかがないように、アイコンタクトをしながら歩かせるという方法を提案している人も見かけます。しかし、それは本来の犬の散歩の目的を見失っている可能性があるのです。

犬の散歩になぜリーダーウォークが必要なのか

人の横を歩く犬

なぜ犬の散歩にリーダーウォークが必要なのかを考えたことはありますか?

恐らくリーダーウォークを実践している人のほとんどは、犬の安全を守るためと主張すると思います。

なかには主従関係が崩れないようにするためにも、犬に前を歩かせてはいけないからリーダーウォークをするという人もいるかもしれませんね。

しかし、主従関係というものは犬にはないので、もしそのような関係を気にしてリーダーウォークをしているのであれば、気にせず気楽にお散歩してもらって大丈夫です。

また、犬の安全を守るためという主張については、「なんのための誰のための散歩なのか?」という大事な視点が抜け落ちてしまっているので、一度じっくり考えてみましょう。

犬の散歩は「犬が楽しむためのエンリッチメント」

公園の散歩をする柴犬

まずお散歩は人間のためではなく、今目の前にいるその愛犬のための散歩である、ということを認識してほしいと思います。

そして散歩によって嗅覚・視覚・聴覚・触覚といった感覚をフル活用し、穏やかで楽しい時間を過ごす目的で散歩をするということを知ってほしいのです。

つまり、散歩自体がエンリッチメントとなり、愛犬に充実した時間を与えてくれるのです。

しかし、リーダーウォークと言って愛犬に匂いを嗅ぐことや、好きな場所を散策することを許さず、ただ目を合わせて横を歩かせるような散歩は果たして目的を達成できるでしょうか。

例えば桜や紅葉など、季節を楽しむ場所をあなたが散歩したいと思ったとき、「きれいだな」「心地いいな」と思いながら歩きませんか?

ときには足を止めじっくり観察したり、心地良い風を感じたりなど、一つ一つの時間を楽しむでしょう。

ですが、見ることも止まることも許されずただ横について歩きなさいとされてしまったら、きっと心から楽しんで散歩ができたとは言えないと思います。

犬もそれは同じで、散歩という時間は心身を豊かにするための時間なのです。

人がやるべきは「犬が楽しく散歩するためのガイド」

外でトリーツをもらう犬

もちろん、犬の散歩には安全の確保が大前提になります。好きな場所を散策とはいえ、どこかしこに自由に出入りできるわけではありません。

場所によってはリーシュを短くして、愛犬と周囲への安全を確保する必要もあります。

だからこそ、周囲の安全が確保できそうな場所であれば、リーシュを長くして好きに移動させてあげてもいいですし、好きに匂いかぎをしてもいいのです。

ただし安全管理が大前提ですから、愛犬の様子は常に見るようにしておく必要があります。

スマホを触りながらよそ見をするのではなく、愛犬がどんな動きをして、何を見つけどんな反応をしているのかなど。

ひとつひとつ観察しながら、ときには先回りして危険を排除したり、場所を変えて回避するといった仕事を人間はしなければなりません。

例えば、幼稚園生の園外散歩を思い浮かべてください。先生たちがガイドになって、安全を確保しながらお散歩をし、公園などで遊ばせつつも常に様子を見て、状況に応じた対応をしていますよね。

先生たちがスマホを見ながら園児を放置している、なんてことはありません。

それと同じで、犬の安全を人間が確保しガイドとなりながらお散歩を楽しんでもらうのです。

決して犬を従わせアイコンタクトでよそ見を許さず、ただ歩かせるだけの散歩は本来の散歩ではありません。

楽しい散歩を愛犬にしてもらうために、ぜひ素晴らしいガイドになりましょう。

まとめ

愛犬と散歩

犬のお散歩は愛犬が楽しむためのものです。決して、人間に従わせながら歩かせる時間ではありません。

犬と人の主従関係と安全を理由にリーダーウォークを推奨する話が未だにありますが、犬が前を歩いたからと言って犬が人を見下すなんてことはないのです。

安全のために横を歩かせたいのであれば、それが適切とされる状況のみ対応すればいいのであって、常に横を歩かせアイコンタクトをさせる必要もありません。

どうしたら犬と人の安全を確保しながら、愛犬が五感をつかって散歩を楽しめるのか?

それを考え工夫し、ぜひお互いが心地よく楽しい時間となるような散歩をしてください。

関連記事

『全然頭に入ってこない…』看板犬がいる美容室に行ったら…まさかのカウンセリング風景が69万再生「ぜひ邪魔されたい」「天国」と羨望の声
先輩犬が赤ちゃん犬と『初めて触れ合った』結果…可愛すぎる方法で『挨拶』する光景が275万再生「食パンと子食パン」「足短すぎる」の声
『寝つきが悪い猫』の隣に犬が来た結果…あっという間に寝かしつける光景が尊すぎると12万再生「優しさは種別を超える」「涙出た」感動の声も
犬が飼い主に『文句』を言っている時にする態度や仕草5選
犬が食べていい果物!与える際の注意点や食べてはいけないものも解説

  1. 11月23日(土) 今日の天気 日本海側では雨や雪 東北から北陸では山間部を中心に、積雪
  2. 空港の近くで散歩をしていた犬→まさかの『3ヶ月ぶりの姉』が登場…見つけた瞬間の『感情大爆発』が34万再生「もはや悲鳴で草」「魂の叫び」
  3. 【星野真里】長女・ふうかさんが「本物のミシンに挑戦」車椅子からクッションチェアに乗換えて【先天性ミオパチー】
  4. 「アクセルとブレーキを踏み間違えた」 東京・青梅市で乗用車が崖下へと転落 70代女性と80代男性がけが 警視庁
  5. 自転車で横断歩道を渡っていた女性(50)、大型トラックにはねられ死亡 ひき逃げなどの疑いで女(52)逮捕 神奈川・相模原市
  6. 「全国矯正展」EXILEのATSUSHIさんが刑務官の制服姿で出席 刑務所の「監獄カレー」も再現 売り上げは犯罪被害者支援団体の助成金にも
  7. ガザなど各地で活動する人道支援関係者 2024年の死者は281人にのぼり過去最悪に
  8. トランプ氏“不倫口止め”めぐる裁判、量刑の言い渡しを延期 トランプ氏側「トランプ氏の決定的な勝利だ」
  9. プーチン大統領 最新の極超音速中距離弾道ミサイルの量産表明 ウクライナ東部への攻撃に使用
  10. 猫の『冬場のお留守番』で気をつけるべき4つのこと 想定されるトラブルも解説
  1. 歌舞伎俳優・市川團蔵さん(73)死去 誤嚥性肺炎による敗血症性ショックのため
  2. 【速報】東京・板橋区 6階建て建物で火事 7人がけが うち2人が病院に救急搬送
  3. 「アクセルとブレーキを踏み間違えた」 東京・青梅市で乗用車が崖下へと転落 男女2人が軽傷 警視庁
  4. 【がん闘病】梅宮アンナさん “理想の”医療用ブラジャーに出会う「ブラジャー開発者になりたいな〜」今月上旬に右胸全摘手術
  5. 校内で1年間『盗撮やり放題』 公立小学校教諭(33)逮捕・起訴・懲戒免職 教諭は「ストレス発散のために…」
  6. トランプ次期大統領 財務長官にベッセント氏 投資ファンドの経営者
  7. 猫がいる部屋に『ノミ』が出た!やるべき対処法4選 冬は大丈夫…とは限らない!
  8. トランプ次期大統領 “2020年の大統領選での不正の証拠探し”で司法省にチーム編成を検討 ワシントン・ポストが報道
  9. 【速報】上越・北陸新幹線の運転再開
  10. 犬が吠えるのを止めさせたい時の5つのコツとは 理由を知ることが大事?飼い主ができる対処法を解説
  11. ヒヨコがひょっこり!ニワトリの羽根の下から顔を出す姿がかわいい!「フワフワからモフモフがでてきたぁ〜」「ママに守られてる感じがたまらん」
  12. プーチン大統領 最新の極超音速中距離弾道ミサイルの量産表明 ウクライナ東部への攻撃に使用
×