電車内の痴漢の被害が増える夏を迎える前に、警視庁と地元の学生ボランティアなどが痴漢撲滅を訴えるイベントを開催しました。
きょう夕方、東京・昭島市のJR拝島駅で警視庁やJR東日本などによるイベントが開かれ、昭島署の署員や地元の学生ボランティアらが駅の利用客にチラシなどを配り、痴漢撲滅を訴えました。
イベントでは周囲に痴漢被害を知らせることのできる防犯アプリ「デジポリス」の活用を呼びかけ、その場でアプリをダウンロードした人にはマスコットキャラクター「ピーポくん」などのキーホルダーがもらえるカプセルトイの機械が設置され、多くの利用客で賑わいました。
警視庁によりますと、去年、都内で摘発された痴漢事件は前の年より172件多い813件となっていて、通学時間帯の午前8時台に最も多く発生しているということです。
このうち高校生を含む10代の被害者は、およそ3割を占めています。
警視庁昭島署の福島稔署長は「痴漢は極めて悪質な犯罪。鉄道警察隊などと連携して犯罪検挙を推進していきたい」と話しました。