戦没者追悼式典に出席するため沖縄県を訪れた岸田総理は、アメリカ軍普天間基地の移設工事で使われる土砂について戦没者の遺骨が含まれないよう配慮する考えを示しました。
岸田総理
「埋め立て土砂の調達先については、沖縄の皆様方におかれては凄惨な地上戦を経験された多くの住民の皆さんが犠牲になられた。そして、今、引き続き遺骨の収集が進められている、行われている。こうした事情も十分踏まえて、この調達先についても考えていく判断をしていかなければならない」
岸田総理は式典に出席した後、遺骨の収集が進められている沖縄県南部地域の土砂が「辺野古への移設工事に使われるのではないか」との懸念について記者団から問われ、このように答えました。
また、政府として「基地負担の軽減」を掲げている中で、中国の海洋進出を念頭に南西諸島の防衛力を強化していることについて「決して矛盾するものではない」と強調しました。