日本バレーボール協会は24日、オンラインで会見を開き、パリ五輪を戦う男子バレーボール日本代表の内定選手12人を発表した。石川祐希(28)、髙橋藍(22)、西田有志(24)らが順当に選出され、「世界一のリベロ」と称される注目のリベロは、山本智大(29)が選ばれた。
会見に出席したブラン監督(64)はリベロの山本と小川智大(27)の2人のうち一人を選出する過程を「とても悩ましいところだった」と振り返った。「現在世界各国が強いサーブであったり、強いスパイクを打ってくる」ことや「効果的なプレーという全体的なものを見て山本の方が抜きん出ていた」と選出理由を述べた。山本には「彼はオリンピックで活躍してくれることを信じています」と期待した。
アウトサイドヒッターは石川、髙橋藍に加え、大塚達宣(23)、甲斐優斗(20)を選出。
現役大学生で最年少の甲斐には「短期間のネーションズリーグで成長できるかどうかっていうのを見ると、本人にも伝えました」とブラン監督。「子供はいらないというふうに伝え、それに応えてくれたと考えています」と評価した。「富田か大塚かというのは、長い間ちょっと決めきれずにいたんですが、最終的にオフェンス面で秀でた大塚の方を選ぶことにしました」。12人のメンバーから外れた富田将馬(27)は、条件を満たした場合に交替が可能な“13番目の選手”として、チームを支える。
13人の選手についてはスタッフ全員が集まる中、伝えられた。ブラン監督は「石川キャプテンに相談したところチーム全体でのアナウンスの方がいいんではないかという助言があったので、そういった手続きをしました」と明かした。
【メンバー12人】
■セッター
深津旭弘(36、東京グレートベアーズ)
関田誠大(30、ジェイテクトSTINGS)
■オポジット
西田有志(24、大阪ブルテオン)
宮浦健人(25、ジェイテクトSTINGS)
■アウトサイドヒッター
大塚達宣(23、大阪ブルテオン)※来季ミラノに移籍
石川祐希(28、シル・スーサ・ヴィム・ペルージャ/イタリア)
甲斐優斗(20、専修大3年)
髙橋藍(22、サントリーサンバーズ大阪)
■ミドルブロッカー
小野寺太志(28、サントリーサンバーズ大阪)
山内晶大(30、大阪ブルテオン)
髙橋健太郎(29、ジェイテクトSTINGS)
■リベロ
山本智大(29、大阪ブルテオン)