犬にとって快適な『ケージ』の特徴4つ 愛犬をリラックスさせるために押さえておくべき重要点

2024-07-02 17:00

昭和40〜50年頃の日本では、犬は外で飼うのが当たり前でした。しかし今では、地域差はあるものの、大型犬でもマンションなどの室内で飼育することが一般化しつつあリます。そこで必需品となってきたのが、犬の「ケージ」です。そこで今回は、犬にとって快適な「ケージ」の特徴について解説します。

犬にとって快適な「ケージ」の特徴

ケージの中で休む大型犬

1960年代頃の日本では、犬はまだ外飼いが主流でした。当時犬を飼っている家は裕福なご家庭が多く、庭や玄関先などの敷地内に、雨風をしのげる犬小屋を設置していました。

1980年代になると都市化が進み、住宅事情も変わり始めた影響で、徐々にマンション等における犬の室内飼育が普及し始めます。

平成に入ってさらに拍車がかかり、今では室内飼育が当たり前のように一般化されました。

そこで必需品となってきたのが「ケージ」です。

ケージとは、四方と床及び天井が囲まれた設備で、中に入った犬が、静かに落ち着いて過ごせるような空間を提供するためのものです。ケージの中に入れば、犬は地震や雷、見知らぬ来客などの脅威から隔離され、安心して過ごせます。

犬は、自分の生活圏内を縄張りだと認識し、守ろうとします。玄関チャイムが鳴ったり、来客時に玄関で吠え続けるのは、自分の縄張りを守ろうとしている行動なのです。そんなときにも、愛犬をいたずらに警戒させないよう、ケージの中に避難させるのです。

そこで今回は、犬にとって快適な「ケージ」の特徴について解説します。今一度ケージの必要性について確認しておきましょう。

1.丈夫な素材

中で愛犬が安心して過ごせるよう、丈夫な素材のケージを選びましょう。

噛み癖がある子や力の強い大型犬などの場合は、プラスチック製よりも金属製の方が安心できるかもしれません。

2.高い機能性

犬のためのケージには、さまざまな機能がついています。

「愛犬を抱きながら片手で扉を開閉できる」というように、スムーズに扉の開閉を操作できたり、お手入れ時などに天井を外せるようになっていたりします。また、多頭飼育用に2階建てになっていたり、ストッパー付きのキャスターが付いていたり等、その機能もさまざま。

愛犬とのライフスタイルに合った便利な機能がついているケージを選びましょう。

飼い主さんのストレスが少なければ、愛犬も居心地良く過ごせるでしょう。

3.目隠し機能

ケージの中で熟睡する2匹の子犬

扉の部分だけが柵で、3面と天井は壁になっているタイプのケージや、全面柵で目隠し用のカーテンが取り付けられるなど、ある程度目隠しできるようになっているケージがあります。

このような目隠し機能がついていると、愛犬が興奮しているときにも落ち着いて過ごすことができます。

4.サークルやクレートとの組み合わせ活用も可能

基本的に、犬は寝床ではトイレをしません。寝床とトイレがきちんと分けられていることで、愛犬は快適に過ごせます。

例えば、サークル(四方が柵で囲われていて天井は覆われていないもの)で愛犬のスペースを広めに確保し、その中にトイレと、寝床(ケージやクレート)を分けて配置するのも良いでしょう。その場合、サークルは愛犬が飛び越えられないような高さのものを選びましょう。

愛犬をリラックスさせるために押さえておくべき重要点

ケージの中で熟睡する子犬

では、犬にとっての快適な「ケージ」の特徴を把握できたところで、実際にケージを購入する際に押さえておくべきポイントについても確認しておきましょう。

いくら高機能のケージを手に入れても、愛犬に合ったケージを正しい環境で正しく設置できなければ意味はありません。

サイズが適切である

広い方が落ち着く、狭い方が落ち着くなど、その子の性格にもよりますが、一般的に狭すぎるとリラックスできません。

「理想的なサイズ」と言われているのは、犬がケージの中で方向転換を無理なくでき、4本の足で立ち上がった時には頭の上に5〜10cm程度の余裕があるサイズのことです。

設置場所

ケージを設置する場所によっても、愛犬のリラックス度が変わります。

ケージの中から飼い主さんの様子が見え、かつあまり人通りが激しくなく、エアコンの風や窓からの日差しが直接当たらないような場所が落ち着けるでしょう。

また、季節毎に最適な場所に移動するのも良いでしょう。

衛生管理

愛犬が居心地良く過ごすためには、衛生管理も大切です。

そのため、飼い主さんがお手入れしやすいケージを購入することも、大切なポイントになります。

ケージの中は常に良い場所であること

愛犬にとって、「ケージに入れば安心できる」という状況を作ることが何より大切です。

そのため、罰としてケージの中に閉じ込めるとか、愛犬がケージの中にいる時にケージを叩いたり物を投げつけたりすることは、決してしないでください。

ネガティブな理由でケージを使ってしまうと、愛犬にとって、ケージが自分のためだけの安心できる場所にならなくなってしまいます。

まとめ

クレートの中で休む犬

今回は、犬にとって快適な「ケージ」の特徴について解説しました。

最近は、いつ大きな災害が起きても不思議ではないとも言われています。万が一避難所で過ごさなければならなくなった場合、愛犬はケージの中で過ごすケースが一般的です。

そのため、普段からケージで過ごすことに慣れておくと、いざというときに避難所でのストレスを抑えられるかもしれません。

また、お留守番時の安全確保のためにもケージは役立ちます。

愛犬をお家に迎え入れたその時から、上手に「ケージ」を使って、愛犬が快適に過ごせる環境を作ってあげましょう。

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