![「イカ泳ぎで浮力を確保」「ライフジャケット着用は前提」海・川で水の事故に遭わないために【ひるおび】](/assets/out/images/jnn/1283327.jpg)
全国で相次ぐ水の事故。
川遊びや海水浴で気をつけなければいけないことを、日本水難救済会理事長の遠山純司氏に聞きます。
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水の事故に遭わないためには
◆天候や場所の確認をする
◆1人では行かない
◆どこに行く、何時に帰るなどを事前に連絡
日本水難救済会理事長の遠山純司氏によると、一番有効なのは「ライフジャケットの着用」です。
水の事故に遭ってしまったら
◆流れに逆らわない
◆障害物を避けるため、足を前に出す(下流の方向に向ける)
◆流れが弱くなったら川岸へ
日本水難救済会理事長 遠山純司氏:
これはあくまでもライフジャケットを着用していることが前提です。それがなければ私でも浮いて救助を待つというのは非常に難しい。
何か起こってからでは対処が非常に限られますので、事前に備えることが一番重要です。
浮いて救助を待つ「イカ泳ぎ」
遠山氏によると、風・波・流れなどがあると大の字で‟背浮き”するのは困難。
そこで有効なのが「イカ泳ぎ」です。
日本水難救済会理事長 遠山純司氏:
力を抜いて大の字になって、まさにイカみたいに手足をゆっくり動かして浮力を取る。そして顔を水から出して周りの状況を見ながらライフセーバーがいれば助けを求める。そういう浮き方ですね。
恵俊彰:
これもライフジャケットをつけている前提ですか?
日本水難救済会理事長 遠山純司氏:
ライフジャケットをつければかなり有効度は増します。
ただ波が高ければ限度はありますが、大の字よりは浮力が確保できると実証されています。
弁護士 八代英輝:
これ、進むことが目的じゃなくて浮力を得ることが目的ということですよね。川では上流に頭を残しておいてという形でよろしいですか?
日本水難救済会理事長 遠山純司氏:
そうですね。川下になるべく足を向けて、手で浮力をとりながら流れの浅いところがあればそっちの方に向かっていく。泳ぐというよりも、浮力を確保することです。
溺れている人を見たら
◆備えなしでは飛び込まない
◆すぐに通報
◆通報先は「110番」「119番」「118番」
(「118番」は海上における事故の緊急通報用電話番号)
通報の際は
▼「○○の川・海で何人溺れている」など、場所、状況を伝える
日本水難救済会理事長 遠山純司氏:
救助隊がなるべく早く現場に駆けつけるような具体的な連絡をしていただきたい。
この三者、警察・消防・海保はお互いにすぐ連絡が取れるようになっていますので、どこにかけても大丈夫です。
水の事故防止のポイント
◆子どもを1人で川に行かせない⇒地域ぐるみでの教育
◆川に行く際は必ず天気予報を確認
◆その川は安全かどうか確認
◆ライフジャケットを着用
◆親は子どもと一緒にいる(子どもの下流側に)
日本水難救済会理事長 遠山純司氏:
独断して、自分は大丈夫だろうという気持ち、これが命取りになるんじゃないかと思います。
また、川の場合は、特に上流の天気の確認も重要です。
コメンテーター 渡辺満里奈:
小さい子だけだと思ったら、大人でも子どもでも関係なく事故に遭われている。川の見た目がすごく穏やかだとちょっと過信してしまうのかなという感じはしますし、やはりライフジャケットは必ず身につけないといけないと思いますね。
(ひるおび 2024年7月8日放送より)
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<プロフィール>
遠山純司氏
日本水難救済会理事長
元第三管区海上保安本部長
長年、海上保安庁で水難事故救助などにあたる