猫を『正しく怖がるべき3つの理由』猫という生き物を知って、適切な関係を築いて

猫は可愛らしい外見や飾らない仕草で私たちを癒してくれます。しかし、人とは違う動物である以上、猫という生き物のことを正しく理解した上で節度ある飼い方をしていくのが大切です。そこで今回は、猫を飼う上で知っておくべき「猫の怖い部分」を4つ解説します。

1.猫の病気がうつることがある

猫砂と猫

猫には猫特有の感染症がある一方で、猫から人間にも伝染してしまう病気があります。「人獣共通感染症」と呼ばれるもので、代表的な病気はこのようなものです。

  • 猫ひっかき病
  • パスツレラ症
  • サルモネラ症
  • トキソプラズマ症
  • 疥癬(かいせん)

猫が感染する原因は細菌、寄生虫、カビなど様々で、人間には猫に「ひっかかれる」「噛まれる」「排泄物に触れる」「病変部に接触する」といった経路で伝染してしまいます。

対策としては、猫に触ったらしっかりと手を洗うこと、排泄物を素手で触らず都度手を洗うことが有効です。

2.猫が原因でアレルギーが発症することがある

くしゃみする飼い主と猫

猫の唾液や皮脂腺にはアレルゲン物質の「Fel D1」が含まれています。初めはアレルギーでなかった人でも、猫との触れ合いを通して突然猫アレルギー反応を起こしてしまうことがあるのです。

猫アレルギーは主に花粉症に似たような症状があらわれます。

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 目のかゆみ、充血
  • せき
  • 喉の不調
  • 発疹

重症になると喘息の症状が出て命に関わる可能性もあるなど、決して軽視してはいけないものです。アレルギーを発症しにくい猫種もありますが、猫アレルギーになってしまったら、猫を飼うことに問題がないかをかならず医師に確認してください。

3.猫によってケガをすることがある

爪を出す猫

猫を見ていると分かりますが、先端が鋭い爪やキバを持っていますよね。ひっかかれたり、噛まれたりすると大ダメージを与える程の凶器となり得ます。

日頃の触れ合いやお手入れをする際に出血を伴うケガをしてしまうこともありますし、傷口から人獣共通感染症に感染してしまうケースもあるので十分な注意が必要です。

ケガをしてしまったら傷口をよく洗って消毒し、病院を受診してください。また、噛み癖がある猫は行動治療やフェロモン剤による治療を行ったり、定期的な爪切りも怠らないようにしてケガの防止に努めましょう。

また猫は、「遊びが高じて興奮しすぎた」「恐怖やストレスを感じている」「縄張りを守ろうとしている」「体に痛みがある」などの様々な理由から突然攻撃的になることがあります。

攻撃的になった猫がターゲットとするのは、主に「家族」「来客」「他の猫やペット」です。普段は大人しい猫だとしても、ふとしたきっかけで相手に傷を負わせてしまう可能性があることを念頭におきましょう。

傷が痕になって残ってしまうこともありますし、小さな子供であれば攻撃されたことがトラウマになる場合もあるかもしれません。

猫の攻撃的な行動が見られるようであれば、おもちゃやおやつで気を逸らす、水や音を活用するなどしてしつけましょう。

まとめ

指を甘噛みする猫

当たり前のことではありますが、猫は人間と全く違う生き物です。

多くの人が猫のことを可愛い動物だというイメージで接しますが、とても痛い攻撃をされてしまったり、負ったケガから感染症にかかったりと怖い面もあることをきちんと認識しておく必要があります。

猫の怖さも知った上で対策を取りつつ、適切な距離感で接するなど節度のある飼い方を実践していくことで、愛猫とのより良い関係性を作り上げていけるでしょう。

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