大切な家族の一員を亡くされた方を慰めるのはとても難しいです。ましてや猫と一緒に暮らしたことのない方には、猫の家族を亡くした方の気持ちは理解しづらいかもしれません。しかし、大切な友人が愛猫を亡くして悲しんでいたら、何かしてあげたくなるものでしょう。愛猫を亡くして悲しむ友人にできることをご紹介します。
愛猫を亡くした気持ちへの寄り添い方
愛猫を亡くしたご友人に寄り添いたいものの、なかなか気持ちを理解し難くて困っている方は、ご自分のご家族が亡くなったらと想像してみてください。
人によって愛猫への愛情や気持ちはさまざまです。しかし子どもの頃から一緒に暮らしてきた猫は兄弟や姉妹、大人になってから一緒に暮らし始めた猫はパートナーや子どものような存在となることが多いです。
いつまでも悲しんでいるご友人に何かをしてあげたいと思ったとき、最も大切なのは気持ちに寄り添えることです。ご自分の兄弟姉妹や子どもを亡くした気持ちになれば、きっとご友人を理解し、寄り添いやすくなるでしょう。その上で、できることを考えましょう。
愛猫を亡くして悲しむ友人にできること
まずは、愛猫を亡くして悲しむ友人にできることから確認しましょう。お相手の状況等によって異なりますが、必ずできることがあるはずです。
お悔やみの気持ちを伝える
ご友人の愛猫の訃報を聞いたら、まずお悔やみの気持ちを伝えましょう。タイミングを逸してしまうと伝えづらくなってしまうため、できるだけ早い段階が良いでしょう。
ご友人ですので、無理に直接会って伝える必要はありません。メールやSNS等、普段通りの手段で構いません。
お供物を贈る
亡くなった猫とも交流があったのなら、お供物を贈るのも良いでしょう。最近は、愛猫を供養した後ご自宅に写真等を置き、簡易的に手を合わせられる場所を作っている方も多いです。
好きだったおやつを持っていくのも良いですが、「食べずに処分するのは忍びない」と思われることもあるので、お花やおもちゃなどを持参するのが良いかもしれません。
亡くなった猫の写真をお持ちなら、アルバムや、写真をプリントしたクッションやマグカップなどを作り、メモリアルグッズとして贈るのも良いでしょう。
相手の話を聞く
気持ちを聞いてほしいと思っている場合もあります。
無理やり話を聞くのではなく、ご友人が自ら話してくれる場合は、親身になって話を聞いてあげることが、最もご友人のためになるかもしれません。
普段通りに接しながら思い出話をする
亡くなった猫との交流があったあなたと一緒に、愛猫の思い出を語り合いたいと思っている場合もあります。
その場合は、あまり重くなりすぎず、普段通りに接しながら亡くなった猫との思い出話をすると良いでしょう。
そっとしておいてあげる
ご友人の悲しみの段階によっては、愛猫の話をしたくないかもしれません。
愛猫の訃報を人伝に知った場合は、ご友人から話を切り出さない限り積極的に猫の話に触れないことも、気持ちに寄り添うことの一つになります。
愛猫を亡くした友人に絶対NGな言葉・行為
ではここからは、愛猫を亡くした友人に絶対NGな言葉や行為について確認したいと思います。
よかれと思ってかけた言葉やした行為が、実は相手にとってはとても信じがたく辛いことである場合も。自分にとって良いことが、必ずしも相手にとってベストなことではありません。
ぜひこの機会に確認し、いざという時に謝った発言や行為をしないようにくれぐれも注意しましょう。分かっているつもりでも、実は間違えてしまう方は少なくありません。
死亡した原因を聞く
「どうして亡くなったの?」と聞くのはNG行為です。原因によっては、心の傷をえぐってしまうこともあるからです。死亡した原因が何であれ、飼い主さんはなんらかの「後悔」の念を抱いていることが多いです。
「もっと早く病気に気付いていれば」「あの時逃してしまわなければ」といった死因に関することもあれば、「もっと良い看病ができたのではないか」「もっと楽に過ごせるような介護ができたのではないか」など、後悔の種類もさまざまです。
愛猫が辛かったことを強調しない
特に長い闘病生活をしていた場合は、闘病中の猫の辛さを強調するのはおすすめできません。たとえそれが「苦しさから解放されたね」といったような内容でもです。
人によっては「安楽死を選ばなかったのは自分のエゴだったのでは」と後悔している場合もあるのです。
相手を否定するようなことを言う
大切なのは、これまで飼い主として善処してきたご友人を労わる言葉を選ぶことです。
たとえご友人から言い出した内容であっても、あなたからは決して「〜すればよかったのにね」といったような言葉は使わないようにしましょう。
亡くなった愛猫を家族として扱わない
「また新しい子を迎えれば良いよ」という言葉もおすすめできません。元気づけるためであっても、「この子の代わりなんていない!」とか「猫をモノのように言わないで!」といった気持ちを抱かせてしまい、二人の関係性を壊してしまうことにもなりかねません。
ただし、ご友人が悲しみから立ち直り、自らの意思で新しい子を迎えようという気持ちになった場合は、賛成してあげましょう。
元気になることを急かさない
家族を亡くした悲しみから抜け出すためには、いくつかの気持ちの段階を経なければなりません。そのために要する時間は、人によって異なります。
ご友人が元気になることを決して急かさず、元気になるまで根気よく寄り添うことで、次の段階に進む手助けをしましょう。
まとめ
人の気持ちに寄り添うことは、とても難しいことです。その人の気持ちは、その人にしか分からないからです。ましてや、猫と一緒に暮らしたことのない方には、愛猫がその人にとってどんなに大切な存在だったかを理解することは、難しいことでしょう。
どうしても理解できない場合は、無理に理解しようとアプローチするのではなく、遠くから優しく見守ってあげることも大切です。ご友人に寄り添う気持ちがあれば、きっとその気持ちが伝わり、力になれることでしょう。
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