■パリオリンピック™ 自転車 男子BMXフリースタイル決勝(現地時間31日、コンコルド広場)
東京五輪5位の中村輪夢(22、ウイングアーク1st)が2本目で90.89をマークし、5位。2大会連続で予選突破も、表彰台まで届かなかった。
1分間のランを2本行い、技の難易度などを競うBMXフリースタイルのパーク。決勝は2本のランの得点の良かった方を採用するベストラン方式で決まる。決勝には東京五輪金メダリストのローガン・マーティン(30、オーストラリア)、世界ランキング1位のアントニー・ジャンジャン(26、フランス)などの強敵が登場。予選では出なかった高難度の技が次々に飛び出し、1本目から90点台続出とハイレベルな戦いが繰り広げられた。
この種目で男女合わせて唯一の日本人として日の丸を背負った中村は1本目、最初からバックフリップテールウィップを使った新技を披露。中盤にももう1本新技を決め切り、1本目から世界初のトリックを2つ決めた。連覇を狙うローガン・マーティンをはじめ、転倒者が続出した波乱の1本目を90.35の暫定3位で終えた。続く2本目でも新技を完璧に決め、攻めのライディングで走り切り90.89と得点を伸ばしたが悲願のメダル獲得はならなかった。
競技が初めて採用された2021年の東京五輪には19歳で出場し、直前にケガをしたこともあり5位。2022年に行われた世界選手権では93.80をマークし、日本人として初制覇を果たした。世界ランキング6位で迎えた今大会で、前日に行われた予選を87.03の全体6位で突破していた。