今年2月に台湾当局の追跡を受けた中国の漁船が転覆し、2人が死亡した事故で、台湾側から一人当たり3000万円以上の慰謝料が支払われると台湾メディアが報じました。
台湾が実効支配する金門島周辺で今年2月、越境操業の疑いで台湾当局が追跡していた中国漁船が転覆し、乗員4人のうち2人が死亡しました。
中国側は「責任者を厳罰に処し、被害者の遺族に謝罪すべきだ」と非難。その後、中国海警局は金門島周辺でのパトロールを常態化させていました。
きのう、台湾と中国の代表者らは金門島で協議を行って合意に達したということですが、台湾メディアによると、台湾側は死亡した2人にそれぞれ日本円で3000万円以上の慰謝料を支払うということです。
また、この慰謝料は公金ではなく、企業の寄付で賄われるということです。
今回の合意によって、金門島周辺の緊張が緩和されるのかどうか注目されます。