今年上半期の農林水産物と食品の輸出額は7013億円と、4年ぶりに減少しました。中国などによる水産物の輸入停止が響きました。
農林水産省が発表した今年1月から6月の農林水産物と食品の輸出額は、去年の同じ時期と比べて1.8%減って、7013億円となりました。上半期としてマイナスになるのは2020年以来、4年ぶりです。
東京電力・福島第一原発の処理水放出に反対する中国や香港が水産物の輸入を停止したことが要因です。
一方、「コメ」や「牛肉」などは調査開始の2002年以降、上半期として過去最高額になるなど、歴史的な円安の影響により、多くの品目で輸出額が伸びました。
最も伸びたのはカレーのルウやマヨネーズなどの「ソース混合調味料」で、日本食の普及もあって欧米向けを中心に54億円のプラスでした。
また、世界的な健康志向の高まりや外出機会が増えたことから、「緑茶」も43億円のプラスでした。