■MLB アスレチックス 6ー5 ドジャース(日本時間3日、カリフォルニア州オークランド、オークランド・コロシアム)
ドジャースの大谷翔平(30)は敵地でのアスレチックス戦で「1番・DH」で出場し、5打数1安打3打点で打率は.308。4試合ぶりの33号ホームランを放ち、2位のブレーブス・オズーナ(33)とは2本差となった。
アスレチックスがラスベガス移転を正式発表し、今季でオークランド・コロシアムは最後、この日からの3連戦が大谷にとっては最後、この球場では7本のホームラン、メジャー初安打、初登板を果たした思い出の球場。
アスレチックスの先発はJ.エステス(22)、大谷は初対戦。今季ワーストの3試合連続無安打中の大谷は1回の第1打席、初対戦だったが1球目、93マイル(150キロ)のストレートをフルスイングしたが打球角度が42度と高く上がってしまいセンターフライに倒れた。それでも2死一塁で4番・T.ヘルナンデス(31)が23号ツーランを放ち、連敗中のドジャースが先制した。
2回裏、アスレチックスの攻撃前に試合が止まる状況が。なんとドジャースのファースト・C.ビジオ(29)のファーストミットが見当たらずに探すシーンが、今季初の敵地・オークランド・コロシアムで珍しいハプニングが発生した。
2対0とリードした3回、大谷の第2打席、カウント1-0からの2球目、ここも93マイル(150キロ)のストレートを強振、大谷らしい打球音でセンターへ弾き返したが、打球角度が37度、わずかにボールの下を叩いてしまいセンターフライ。それでもいつも大谷が口にしているいい方向への打球が飛んでいる。
ドジャースは4回先発、G.ストーン(25)が2本のソロホームランを浴びて、2対2の同点に追いつかれた。さらに5回にも先頭打者の四球からタイムリースリーベース、続く打者にタイムリーツーベースを浴びて2対4、ここでストーンは降板となった。2人目J.ケリー(36)がB.ルッカー(29)に27号ツーラン、ア・リーグ西地区で借金“20”の最下位、アスレチックス打線につかまり、一挙4点を奪われた。
2対6とリードされた大谷の第3打席、カウント1-1から外角高めのチェンジアップを見逃したがストライクの判定。大谷はタイムをとり、首をひねった。そして、カウント2-2から内角95マイル(153キロ)のストレートに詰まったが打球はサード後方へフライ。これをアスレチックスのサード・A.トロ(27)が追って行って背面キャッチの好プレー。大谷は18打席ノーヒットとなってしまった。
2対6の7回、2死満塁と最大のチャンスで大谷の第4打席、アスレチックス3人目、A.アダムズ(33)と対戦。ホームランで同点の場面、アスレチックスバッテリーは外角へのスライダーを連投、カウント1-2と追い込むと、4球目は内角へストレート、大谷はこれを打っていったが1塁側にファール。この1球が効果的になり、5球目、外角高めのスライダーに体勢を崩されてファーストゴロ。このチャンスを生かせず、19打席ノーヒット。
ドジャース打線は9回にランナーを2人置いて、大谷の第5打席、アスレチックス5人目、T.ファーガソン(30)と対戦。カウント1-1から外角高めのストレートをフルスイング、大谷は打った瞬間、絶叫しながら華麗なバットフリップを見せる完璧な一撃。打球飛距離123.4m、打球速度187.1キロ、打球角度25度、最終回に意地のひと振りを見せて、4試合ぶりの33号ホームランを放った。
大谷は5打数1安打3打点で打率は.306。20打席ぶりのヒットが33号ホームランとなった。これで2位ブレーブスのオズーナ(33)とは2本差となった。また、首位打者争いをしているパドレスのL.アライズ(27)は代打で出場し、センターフライ。打率は.307、大谷は打率.308で首位打者をキープしている。