犬を飼うなら必ず果たさなければならない7つの責任と義務 飼い主になる為に知っておくべきことを解説

犬の迎え入れをお考えの方は、飼い主になる為のマナーや法律があることをぜひ知っておきましょう。この記事では、犬を飼うなら必ず果たさなければならない7つの責任と義務をご紹介します。

犬を飼うなら必ず果たさなければならない7つの責任と義務

見つめるビーグル

犬を飼育する上で大切なのは、飼い主としての責任と義務を果たすことです。中には法律で決められたルールや手続きもあるため、犬を迎え入れたあとに何をすべきか知っておかなければなりません。

ぜひ以下でまとめた、犬を飼う上で果たすべき7つの責任と義務を参考にしてください。

1.犬の登録と狂犬病予防接種を受ける

まず、犬を飼い始めたら30日以内に市区町村に「飼い犬の登録」を行います。生後90日以内の子犬なら、生後91日以降から30日以内に登録をしましょう。

犬の登録は一生涯につき一度、引っ越しをしたら移転先で再び届け出をしなければなりません。多頭飼いされている方は、頭数分の手続きを行います。

犬の登録を行った際に受け取る「犬鑑札」は、首輪などに必ず装着してください。さらに、毎年一度の「狂犬病予防注射」も飼い主に義務付けされています。

2.犬の健康促進と感染症予防を行う

飼い主になった方には、愛犬の健康促進に努めることが求められます。迎え入れをしたら、動物病院で健康診断を行い、体調不良や病気やケガがないかチェックしましょう。

こちらは任意ですが、散歩デビューをする前の子犬のうちに「混合ワクチン」を接種し、犬ジステンバーや犬パラインフルエンザなどの感染症予防を行うことも推奨されています。

フィラリア症の検査と予防薬の投与や、ノミやダニなどの予防も任意ですが、病気を未然に防ぐ意味では積極的に取り組むべきでしょう。

このように、犬を飼育する上では動物病院との付き合いが重要になります。犬は言葉が話せないため、獣医師や動物看護師からのアドバイスが鍵になるケースも少なくはありません。

もし、どこの動物病院に行けばいいのか迷う場合は、ご近所の方や愛犬家の方の情報を参考にしてみてください。

3.周囲に迷惑をかけない

散歩中の女性と犬

大前提として、動物の放し飼いは行ってはいけません。犬にリードを装着せずに自由にさせる行為は、動物愛護管理法や自治体の条例などで禁止されています。

散歩中に愛犬が他人に飛びかからないよう、しっかりリードでコントロールしましょう。ふん尿の後始末も飼い主の責任です。尿は水でしっかり流し、ふんは必ず持ち帰ります。

犬の鳴き声は近隣への迷惑になりやすく、しっかりしつけをした上で留守番をさせることが大切です。また、犬をむやみに繁殖させないことも重要です。

近年では多頭飼育の崩壊の件数が増加しており、社会的な問題になっています。市区町村によっては「多頭飼育の届け出」が義務付けされているため、犬や猫を合わせて10匹以上を飼育する方は一度確認してみてください。

また、2019年に改正された「動物愛護管理法」では、適正な飼育が困難であると認められると、不妊・去勢手術が義務付けされることになりました。これから犬を飼う方にとっては遠い話かもしれませんが、犬を飼う上で重要な内容としてぜひ覚えておきましょう。

4.所有者を明らかにする

犬の飼い主になる方には、愛犬の所有者であることを明らかにする義務があります。先述した通り、「犬鑑札」の装着は常に忘れないようにしましょう。

犬鑑札や狂犬病予防接種証明書は、ドッグランなどを利用する際の証明書としても使用します。また、万が一のための「迷子札」も装着しておくと安心です。飼い主の電話番号を記載するだけでも、スピーディーな保護につながる可能性があります。

また、さらに犬の情報を明らかにするために「マイクロチップの装着」が、2022年6月1日より義務化されました。未登録でも罰則はありませんが、迷子になった際のための登録が推奨されています。

5.適切なしつけを行う

犬のしつけをする若い女性

愛犬にしつけを行うのも、飼い主の責任のひとつです。「賢い犬に育てる」と考える方も少なくはありませんが、それよりも大切なのが愛情を持ってしつけを行うということです。

最低限教えるべきなのが、周囲へ迷惑をかけないためのしつけです。吠え癖をつけないこと、「まて」や「おすわり」で静止させることができると周囲との付き合いが円滑になり、飼い主と愛犬の信頼関係も深まりやすくなります。

叱ることを前提にした間違ったしつけではなく、褒めて伸ばすしつけを選んでください。暴力や暴言などは犬に大きなストレスを与えるため、決して行ってはなりません。

動物愛護管理法では、ペットを傷つけた場合、5年以下の懲役または500万円以下の罰則の処分がくだる可能性があります。動物虐待などをせずに、愛犬から慕われる飼い主を目指しましょう。

6.犬が暮らしやすい住環境を提供する

犬の飼い主には、適切な住環境の提供を果たす責任が義務付けられています。

食事や飲み水を与える、ブラッシングや爪切りなどのお手入れをする、ゆっくり休めるベッドやケージなどの提供など、どれも基本的な内容ですが、一生涯続けるにはそれなりの覚悟やお金も必要です。

犬は音やにおいに敏感なので、テレビの音やたばこなどにも配慮しなければなりません。人と犬が共生する難しさを事前に把握し、お互いがストレスのない生活環境の準備が求められます。

また、災害時の対策として日頃からケージに入れる訓練をしておくなど、万が一の事態も想定しておきましょう。

7.命を終えるまで責任を持つ

犬を飼う上で最も大切なことは、犬の親となり、その命が尽きるまで責任を持って面倒を見ることです。飼い主の都合で飼育を放棄し、食事を与えないなどのネグレクトは禁止されています。

犬の介護は想像を絶するほど苦労をすることがあり、思わぬ病気にかかった場合も同じです。そのような事態も覚悟した上で、犬を迎え入れましょう。

ひとりで犬の飼育に当たる方は、身内や友人などに万が一の際の保護をお願いをしてください。あらゆる事態を想定し、愛犬のために準備を行っておくことが大切です。

まとめ

犬を抱きしめる女性

犬の飼い主になるとさまざまな義務と責任が課せられるため、大きなプレッシャーを感じるかもしれません。

しかし、このような飼育のルールや法律があるのは、犬自身の幸せをはじめとする人と動物の共生問題を軽減させるためのものです。

犬に関する法律やルールは改正されたり、お住まいの地域により内容が異なる場合もあります。飼育をする前に最寄りの役所に確認しておくと手続きがスムーズです。

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