■パリオリンピック™ サッカー男子 決勝 フランスVSスペイン(10日、パルク・デ・プランス競技場)
サッカー男子の決勝が行われ、スペインがフランスを5-3で下し金メダルを獲得。1992年自国開催のバルセロナ大会以来32年ぶりのオリンピック王者に輝いた。3-3の同点で延長戦に突入した試合はスペインが延長前半に1点、後半にも1点を追加し、延長だけで2点を奪ったスペインがフランスに勝利した。
試合は前半11分に動く。スペインは、自陣右サイドの深い位置からフランスにクロスを入れられる。DFが体に当てるが、こぼれ球を拾われシュートを許す。GK・A.テナスの手を弾いたボールはゴールに吸い込まれ、フランスに1点を先制される。
しかし、準々決勝で日本を下したスペインが牙を剥く。18分、右サイドからのパスに抜け出したA.バエナがゴール前へ送ると、フリーのF.ロペスがボレーでゴール左下へ流し込み、1-1の同点に追いつく。
これで流れはスペインに傾く。26分、敵陣左サイドの深い位置からのクロスにA.ルイスがシュート。GKにセーブされるが、F.ロペスが詰め連続得点で2-1と逆転に成功する。さらにその2分後には、A.バエナがペナルティエリア手前から直接フリーキックを決め、3点目を奪い、スペインが2点リードで前半を折り返した。
後半に入ると、フランスの素早いパス回しからの攻撃で何度となくゴールを脅かされる。それでも、守護神・テナスを中心にゴールマウスを死守。耐える時間が続く。
中盤以降もフランスのセットプレーやサイド攻撃をDF陣が体を張って何とかクリア。27分には右サイドを攻略され、強烈なミドルシュートを浴びる。ボールは枠を捉えていたが、GKのテナスが右手一本で弾くスーパーセーブを見せる。しかし34分、自陣ゴール前でフランスのフリーキックからついに失点してしまう。これで3-2と1点差に詰め寄られる。
さらに終了間際、スペインはフランスのコーナーキックの場面でDFがペナルティエリア内で選手を倒す反則を犯し、PKを献上。これを決められ土壇場で3-3の同点に追いつかれ試合は延長戦に突入する。
そして迎えた延長戦半10分、スペインは相手ゴール前で前方へスルーパス。フリーで抜け出したS.カメージョレが相手GKの動きをよく見てループシュートを放ち、4-3と再びリードに成功する。さらに後半終了間際、スペインは速攻からのカウンターで追加点を奪い、フランスを突き放した。