■パリオリンピック™ ブレイキン女子決勝 AMIーNICKA(10日、コンコルド広場)
ブレイキン女子の決勝が行われ、湯浅亜実、ダンサーネーム・AMI(25、Good Foot Crew)が金メダルを獲得した。今大会から追加競技となったブレイキンでAMIは見事、初代女王に輝いた。
2019年、2022年と世界選手権を2度制覇したAMIは、予選を3戦全勝で通過すると、準々決勝、準決勝も危なげなく勝ち上がり決勝へと駒を進めた。
合計3ラウンドで行われる決勝戦の相手はリトアニアのNICKA(17)。第1ラウンド、AMIは流れるようなフットワークから、ダイナミックな回転技も見せる。第2ラウンドでも空間を広く使い、フリーズもビタっと止め、場内からも手拍子が起こる。そして迎えた最終第3ラウンド、細かい動きからのフリーズに、素早い足さばきも見せ、そこから体を大きく使った回転技で決めた。結果は3-0でAMIの完勝となった。
戦いを終えインタビューに応じたAMIは「決勝は楽しもうと思って思いきりいこうと思ってやりました」と振り返った。優勝直後ということもあり「実感できてなくてフワフワって感じです」と笑顔を見せたAMI。「みんなからの『頑張って』って言葉や家族も応援に来てくれて、チーム・ジャパンも含めたみんなのサポートのおかげだなと思います」周囲への感謝を口にした。
ブレイキンは1970年代のアメリカ・ニューヨーク発祥のヒップホップ文化から生まれたダンスで自由度の高いパフォーマンスが特徴。今大会から追加競技となったブレイキンは1対1の対決で、DJが流す音楽に合わせて即興でパフォーマンスを披露し合う。ジャッジが技術性、多様性、完成度、独創性、音楽性の5つの基準で採点し、勝負が決まる。