越境攻撃を続けているとされるウクライナ軍の兵士がロシア西部クルスク州の都市スジャを制圧したと主張する動画がSNS上で拡散しています。
ウクライナメディアは9日、ウクライナ軍の兵士がロシア西部クルスク州・スジャにある国営ガス会社の施設を制圧したと主張する動画がSNSで出回っていると報じました。
動画の中で兵士は「この町はウクライナ軍の支配下に置かれている」と述べています。ロシア側は、ウクライナ軍が6日に1000人規模で越境攻撃を開始したとしていますが、ウクライナ側は公式に認めていません。
一方、クルスク州のスミルノフ知事代行は9日、ウクライナ軍のドローンの残骸が変電所に落下して火災が発生したと明らかにしました。
一部の地域で一時、電力供給が停止したということです。
クルスク原発がある街でも停電が発生したとしていて、IAEA=国際原子力機関は「原発付近で行われているとされる軍事活動の状況を監視している」としたうえで、「すべての関係者に最大限の自制を呼びかけたい」としています。