能登半島地震 横倒しになった7階建てビル “輪切り”で解体へ 石川・輪島市

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-08-19 15:15

能登半島地震で横倒しになった石川県輪島市の7階建てのビルについて、市がビルの上部から輪切りにして解体する方向で調整していることが分かりました。

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元日の地震では、輪島市中心部にある7階建てのビルが根元から横倒しになり、隣接する飲食店が押しつぶされて店主の妻と長女が犠牲となりました。

輪島市 坂口茂市長
「輪切りでスライスしながら少しずつ解体していく方向で進めているということで、(ビルと飲食店)双方の理解を得られるための調整をしているところ」

坂口茂市長は国交省から建物を輪切りにして解体する工法を提案を受け、調整を進めていると明らかにしました。

きょう午後、現場を訪れた遺族は解体について異論はないとした上で、「倒壊の原因を必ず究明してほしい」と話しました。

妻と長女を亡くした 楠健二さん
「何にもなければ1秒でも早く(ビルを)消してほしいとは思うよ。2人もいなくなっている事実があるから、やっぱりそれは原因究明しなきゃいけないでしょ。良くない建て方なのか、仕方ない建て方なのか、古いからなのかという答えがほしいだけ」

市では、市道にはみ出した建物上部から解体を進め、原因究明のため基礎部分は最後にする方針です。

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