猫を死なせてしまう『危険な植物』4つとその理由 誤飲してしまったときの対処法は?

2024-08-26 11:00

人間にとっては癒しとなる植物でも、猫にとっては毒となり命の危険にさらしてしまうものがあります。普段何気なく飾っていたり栽培していたりする植物もあるため、猫が誤食すると命にかかわる可能性がある「危険な植物」とその理由について知っておきましょう。誤飲した場合の対処法についても解説します。

1.ユリ科の植物

白百合

ユリ科の植物(ユリ・スズラン・玉ねぎ・ヒヤシンス・チューリップなど)には花・茎・葉・球根・花粉と全体に毒性があり、花びらを1枚誤食するだけでも死に至る可能性があります。

また、花粉や花瓶の水を舐めてしまうだけでも中毒を起こすケースがあるほど危険性が高いです。

猫が誤って口にした場合は嘔吐などの症状が見られ、最終的に急性腎不全を引き起こし、尿が作られなくなり老廃物が排泄できなくなることで尿毒症の症状があらわれます。

  • よだれ(流延)
  • 嘔吐
  • 多飲多尿
  • 食欲不振
  • 意識障害
  • 痙攣

中毒症状は誤食後1~2時間ほどで現れ6時間程度続きます。ユリ科の植物に限らずですが、誤食が発覚した場合は速やかな対処が必要です。

2.ツツジ科の植物

ツツジ

ツツジ科の植物(レンゲツツジ・サツキ・シャクナゲ)に含まれる「グラヤノトキシン」が障害を引き起こします。摂取量によっては死に至る危険性もあるため注意が必要な植物です。

花だけでなく葉や蜜にも含まれているので口にするリスクが高いです。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • よだれ(流延)
  • 不整脈
  • けいれん
  • 昏睡

ツツジ科の植物は育てやすいためガーデニングで楽しんでいる方も多く、私たちのごく身近にあります。

愛猫を危険な目に遭わせないように、そもそも愛猫が物理的に口にできないような対応が必要です。

3.ナス科の植物

猫とナス

私たちの身近にあるナス科の植物(ナス・トマト・ピーマン・ジャガイモ・トウガラシなど)には、害虫から身を守るために「アルカロイド」という成分が含まれています。

この「アルカロイド」は熟した実に含まれるのはごく少量ですが、未熟な実や葉・茎・根に大量に含まれるとされています。

そのため、猫が誤食すると以下の中毒症状があらわれるため注意が必要です。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 呼吸困難
  • 麻痺
  • 痙攣
  • 散瞳(瞳孔が過度に開く)

重症の場合は、麻痺や痙攣といった神経症状によって命を落としてしまう可能性もあります。

4.スミレ科の植物

スミレ

可愛らしい花をつけるスミレ科の植物(スミレ・パンジーなど)は根茎や球根、種子に毒性のあるサポニンやビオラルチン、グリコサイドといった成分が含まれています。

スミレ科の植物を口にすると以下のような中毒症状を引き起こす可能性があります。

  • 嘔吐
  • 血便
  • 胃腸炎
  • 心臓麻痺

スミレ科に限らずですが、植物そのものだけではなく、成分が凝縮されているアロマオイルも危険となりますので注意してください。

誤食してしまった時の対処法

吐く猫

猫にとって危険性の高い植物を誤食してしまうと、自宅ではできる応急処置がない場合がほとんどです。とにかく早期の治療が鍵となるため、誤食が疑われる時は一刻も早く動物病院を受診してください。

長時間治療ができずにいると症状が重症化してしまい、回復の見込みが薄くなります。早期であれば催吐処置や胃内の洗浄なども行い、症状も軽度で済む可能性があります。

受診に際しては、「どの植物をどれだけ食べてしまったのか」「いつ食べたのか」「いつからどのような症状が出ているか」等の情報をあらかじめ電話で連絡しておくと良いでしょう。

まとめ

植物を触ろうとする猫

私たちのごく身近にある植物には、猫にとって命を脅かすものがあります。中でも特に危険性が高いのがユリ科の植物で、植物そのもの以外にも花粉や花瓶の水ですら猫には毒になるので注意が必要です。

また、ツツジ科・ナス科・スミレ科の植物も様々な中毒症状を引き起こします。

危険な植物を誤食して中毒になると、よだれ(流涎)や嘔吐といった症状が見られることが多いので、誤食が疑われる場合は様子見はせず速やかに動物病院を受診してください。

今回挙げさせていただいた植物は一部で、他にも猫が口にしてはいけない植物やものもたくさんあります。万が一口にしてしまったことがわかったら、すぐに動物病院に相談することをおすすめします。

猫にとって毒となる植物は極力遠ざけ、猫が口にしてしまわないようにしましょう。

関連記事

白猫が『二本足で立ち上がった』結果…まさかの『マッチョ』出現に爆笑!7.1万回再生「どんな訓練したのかw」「前世は間違いなく人間ww」
業者にペンキを塗られていた野良猫が保護されて…『ボス猫になるまでの物語』に涙が止まらないと16万再生「悲しい過去」「ジーンときた」
猫が飼い主を舐めてくる時の理由とその気持ち
猫が大好きという気持ちを飼い主に伝える9つのサイン
猫が甘噛みをする6つの理由としつけ方法

  1. 当時17歳の女子高校生を重過失致死の疑いで容疑者死亡のまま書類送検 今年8月にビル屋上から飛び降り通行人の女性会社員(32)に衝突し死亡させた疑い
  2. 堀ちえみさん 「心友が闘いを終えました」 友人の死去について明かす 「『最後まで生ききる』という意味を私に教えてくれた彼女に、心から感謝しています」
  3. 【速報】駅の多目的トイレに面識ない20代女性連れ込み性的暴行・現金盗んだ疑い 私立大学生の男(19)を逮捕 警視庁
  4. “歌のおねえさん” のだこころ 結婚を発表 白無垢で直筆のメッセージ
  5. 池袋暴走事故の飯塚幸三受刑者(93)が死亡 松永拓也さん「後悔や経験の言葉を託された。死を無駄にしたくない」
  6. 国の暫定目標値の28倍…岡山県吉備中央町の浄水場で高濃度PFASが検出された問題 全国初の公費での血液検査が始まる
  7. マッチングアプリで“ぼったくり居酒屋”に連れ込みか 歌舞伎町のバーの従業員ら4人を逮捕 警視庁
  8. 「まさかこんな広い海で人が浮いてるとは」今年7月に千葉県沖で漂流中の中国籍女性を助けた貨物船乗組員に感謝状 女性は静岡県から36時間漂流 第三管区海上保安本部
  9. 中西圭三さんが『顔面神経まひ』“ベル麻痺”を公表 「顔左半分に麻痺があり瞼も閉じられない状況」
  10. 「ポスターの制作などを依頼したのは事実」斎藤元彦兵庫県知事に公職選挙法違反の疑い指摘
  11. 紗綾さん 「結婚式を執り行って参りました」 SNSで報告 「憧れだった白無垢♡綿帽子♡」
  12. 「減収の補填はマスト」「財源は国がちゃんと考えろ」全国知事会が苦言 “年収の壁”見直し議論めぐり
×