大阪・関西万博の開催期間中に、隣接地でIR=カジノを含む統合型リゾートの建設工事が行われる問題で、大阪府の吉村知事は、万博への悪影響を抑えるためIRの工事を一部遅らせると表明しました。
大阪府 吉村知事
「(IRの工事が)万博に悪影響が生じないよう、最大限の対策を検討し、今般、府・市・事業者において万博への影響低減策を取りまとめた」
大阪府の吉村知事は、万博の準備状況を確認する関係者会合に出席し、開催期間中に隣接地で行われるIRの工事のうち、杭打ち作業をおよそ2か月遅らせる計画などを岸田総理らに報告しました。
杭打ちを遅らせることで、万博への悪影響が懸念される重機の稼働や工事音のピークを万博閉幕後にずらすことができるとしています。
また、吉村知事は「万博とIRが共存して、成功を収めたい」として両立させていくことも強調しました。
一方、報告を受けた岸田総理は「関係者は緊密に連携のもと、対応してほしい」と応じました。