今季限りで現役を引退するヤクルトの青木宣親外野手(42)が都内で引退会見を開いた。「自分が思ったようなパフォーマンスをファンに見せることができない」ことが一番の理由と語った青木。今季は61試合の出場にとどまり、104打数20安打9打点で打率.192。8月5日には出場選手登録を外れていた。
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球界最年長野手である青木は、宮崎・日向高から早大を経て2003年ドラフト4巡目でヤクルトに入団。2年目の05年に202安打を放ち、打率.304で首位打者と最多安打、新人王に輝く。10年にも209安打をマークし、プロ野球史上初となるシーズン2度の200安打以上を達成した。11年オフにはポスティングシステムを利用し、MLBのブルワーズに移籍。17年6月には日米通算2000安打も記録した。6年間で7球団を渡り歩き18年にヤクルトに復帰した。
「入団した時からヤクルトにいて、すごく愛着があったので、そんな中去っていく形でアメリカでプレーして、また帰ってきてヤクルトでプレーして。心残りがヤクルトで日本一になれてないってことだった」と口にした青木。3年前、ヤクルトで日本一になったことが一番心に残っているという。そして「21年の野球生活は、100点満点の野球人生」と振り返った。
後輩である山田哲人内野手(32)と村上宗隆内野手(24)がサプライズで登場し、青木へ花束を贈呈。村上は声を詰まらせながら「たくさん迷惑をかけましたけど、今こうして、いい野球人生を歩めたり、いい人生を歩めているのは、本当にのりさんに出会ったおかげですし、本当に感謝しています」と話すと、青木も目に涙を浮かべた。
■青木宣親(あおき・のりちか)
1982年1月5日、宮崎県日向市出身。日向高→早大→2003年ドラフト4巡目でヤクルト入団。05年と10年にシーズン200安打を達成。11年オフにポスティングシステムでMLBのブルワーズに移籍し計7球団でプレーした。18年1月にヤクルトに復帰し21年に悲願の日本一を達成。日米通算21年間で、日米通算で歴代5位となる2723安打をマークした。175cm、80kg、右投げ左打ち。
*写真は左から山田哲人内野手、青木宣親外野手、村上宗隆内野手