犬は、思わず「可愛い!!」と思ってしまう仕草を見せることが少なくありません。この記事では、「犬はわざと可愛い仕草をしている」と考えられる理由をご紹介します。
犬がわざと可愛い仕草していると考えられる理由
犬と一緒に過ごしていると、思わず抱きしめたくなるような可愛い仕草を見せることがあると思います。
実は、犬が人の心をつかむ可愛い仕草をするのは“わざと”だと言われることがあります。ここからは、その理由を解説するのでぜひチェックしてみてください。
1.要求があるときに可愛い仕草をするから
犬が上目遣いで見つめたり、ひざに乗って甘えてきたりと可愛い仕草を見せるのは、飼い主さんに何か要求があるときが多いのではないでしょうか?
おもちゃで遊んでほしいときやおやつが欲しいとき、忙しそうにしている飼い主さんにかまってもらいたいときなど、気を引くために可愛らしいと思われるような仕草をすることがあります。
何か伝えたいことがあるときに限って、思わずかまいたくなるような仕草をする犬を見ると、「可愛いことをわかってやっているのかな?」と思ってしまいますよね。
2.学習能力が高いから
可愛い仕草や行動をしたときに、飼い主さんが目を向けてくれたり、なでてくれたりと自分にとって“いいこと”がある経験をすると、犬はそれを学習します。
そして、飼い主さんにして欲しいことがあるときに、これまでに“効果”があった可愛い仕草や行動を見せて、また同じように要求に応えてもらおうとするのです。
犬は学習能力が高く、特に自分にとっていいことや得をすることと関連していることについては、とてもよく覚えています。そのため学習能力が高い犬ほど、飼い主さんの気を引くための可愛い仕草や行動を取ることが多いと考えられます。
3.表情筋が進化したと考えられているから
犬が可愛い仕草を“わざと”できるのは、犬がそのために進化したからだとも考えられます。オオカミなどの動物の中で、人間の近くで暮らすようになったイエイヌは、人間と仕事をして生きていくために様々な変化、進化をしてきました。
そのひとつとして、人間とコミュニケーションを取るために、人間の仕草や行動をまねするようになったと考えられています。その結果、表情筋も発達してオオカミなどのほかの動物よりも感情を含んだ表情を作りやすくなりました。
特に、目のまわりの筋肉が発達し、上目遣いなど甘えるような表情ができるようになったと言われています。この筋肉はほかの動物には見られないもので、人間に可愛がって保護してもらうために進化した結果だと考えられているのです。
犬の可愛い仕草をしているときに注意したいこと
大好きな愛犬が可愛い仕草をしていると、自然と笑顔になったりなでたくなったりするのが、飼い主さんの心理だと思います。
それはお互いの愛情を確かめ合う素敵なコミュニケーションのひとつですが、状況によっては関係性を悪くする原因になることもあるので注意しましょう。
犬は自分にとって“いいこと”が起こることを期待して、わざと可愛い仕草や行動をすることがありますが、それを利用して無理な要求を通そうとしたり、叱られることを逃れようとすることもあります。
飼い主さんの食事中に可愛い表情で見つめられて、思わず食べ物を与えることが習慣化してしまうと、愛犬が肥満になったり健康を害したりすることもあります。
また、自分の行動で飼い主さんをコントロールできると思って、どんどんわがままになってしまうことも珍しくありません。愛犬の心身の健康を保ち、よりよい関係を続けるためにも、可愛い仕草のアピールに負けないことも必要なのです。
まとめ
犬は、私たち人間が思わず「可愛い」と感じてしまうような仕草や行動を取ることがよくあります。そして、それを“わざと”していることも珍しくないと考えられています。
それは犬が飼い主さんとコミュニケーションを取りたいと思っていたり、愛情を持っていたりすることの表れでもあるので、ますます愛おしい気持ちになりますよね。
ただし、可愛い仕草への対応や接し方によっては、思わぬ悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
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