増え続ける“偽”浄水カートリッジ 外観の違いわからぬ精巧な造り 業界団体が注意呼びかけ メーカー各社はあす撲滅宣言を発表へ

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-09-26 18:07

水道水から様々な有害物質を除去できる浄水カートリッジ。今や家庭でおなじみの存在ですが、近年、本物そっくりの偽物が流通していて、業界団体がきょう、注意を呼びかけました。

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神奈川県の女性(30)
「2年以上、えたいの知れないカートリッジの水を息子に飲ませていた。煮沸したお湯でミルクを作り、娘にも飲ませた。申し訳ないし、自分の無知さにショックを受けた」

こう話すのは、神奈川県に住む30歳の女性。今年1月、浄水カートリッジを交換する際に、去年から使っていたものと新品の両方が偽物だと気づきました。

浄水カートリッジの偽物はコロナ禍で自宅で過ごす時間が増えた4年ほど前から、大手メーカー7社を中心にアマゾンやヤフーショッピングなどに出品が急増しています。

これは大手メーカー「クリンスイ」の浄水カートリッジの偽物です。

記者
「こちらが本物で、こちらが偽物ですが、容器の外側を見比べても違いはほとんどわかりません。電話番号の数字まで全く一緒ですね」

三菱ケミカル・クリンスイ 畠山厚 安全・環境・品質部長
「(偽物の精度が)年々バージョンアップして、最近は私どもでも、ぱっと見では(偽物か)わからないものが造られてきています」 

メーカーでも容器を見ただけで偽物と判別するのは難しいといいます。

実際に、カートリッジを通した水に違いはあるのか実験してみました。

こちらは正規品です。水道水に含まれる塩素に反応する試薬を垂らすと、フィルターを通して塩素が取り除かれているため、水は無色透明のままです。

一方、こちらは偽物。試薬を入れると、すぐにうすいピンク色に変わりました。その後、濃いピンク色に。偽物では、塩素を除去できていないことがわかります。

こうした偽物を使い続けると、カートリッジから水が漏れたり、どのような部品を使っているかわからないことから、健康被害につながるおそれもあるということです。

巧妙な偽物。正規品との違いを見分けるポイントは「価格」だといいます。

三菱ケミカル・クリンスイ 田邉大地 社長
「一番安いものだと(正規品の)半額ぐらいで売られているものもあります。少しでも安いものを探そうと、今はネットで比べられるので、安いものにどうしても引き寄せられ、買ってしまう」

偽物による被害は業界全体に広がっています。

LIXIL 水栓事業部 浄水カートリッジ担当者
「(偽物を)取り付けた際に、水栓が壊れてしまうとか、『水道水のにおいが気になる』といったクレームが、今でもいくつか来ています」

このメーカーが偽物を調べると、多くは中国から輸入されたものだったということです。

LIXIL 水栓事業部 浄水カートリッジ担当者
「税関での差し止めもお願いしていて、中国からの輸入品で模倣品の差し止めの事例は数多くあります。中国の行政機関に通報して、行政処分を実行してもらいました」

業界団体の浄水器協会はきょう、偽物に注意するよう緊急の呼びかけを行いました。

クリンスイ、LIXIL、TOTOなどのメーカー各社も、各社が協力して法令に基づく厳しい対応を取るなどとする宣言を、あす、一斉に発表する方針です。

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